145.風邪を引きました ページ48
引っ越しを1週間後に控えた今日。
体の熱さで目を覚ました。
次いで感じるのは激しい頭痛と喉の痛み。
これは完全に風邪だ。
やってしまったと痛む頭で考える。
体調不良の原因には心当たりがないことはない。
連日新事業のトラブル対応で新支社の名古屋と大阪を行ったり来たりし、昨日の夜はお風呂に入った後、髪を乾かすのも億劫でそのまま寝てしまったこと。
そして不幸なことに今日はマサイくんが泊まっていっていない。
目覚まし時計を見ると4時過ぎ。
今日は朝からシルクくんとモトキくんとぺけたんの4人での撮影の予定だ。
シルクくんに連絡して、熱を測ろう。
スマホを探すけどいつも寝る時スマホを置いているサイドテーブルの上に目当ての物がない。
え、スマホどこ。
……多分、鞄の中だ。
その鞄は昨日リビングのソファーに放ってそれ以降触ってないからそのままのはず…！
起き上がると痛かった頭が更にズキズキと痛む。
これは、本気でヤバいかも…。
壁に凭れながらリビングまでゆっくりと進む。
ソファーに行くまでに壁を1回離れないといけない。
壁から離れてソファーまで目指すも1歩歩いただけで体の力が抜けた。
そのままリビングのフローリングとお友達状態に。
「……あ゛ー…きも゛ちい゛ぃ…」
声ヤバくね？
喋ると喉めちゃくちゃ痛いし…。
でもフローリング冷たくて気持ちいいなぁ…。
シルクくんに連絡、しなきゃいけないけど…ちょっとだけ、このままいさせて。
瞼が急に重くなって、逆らう気力もなく、私は目を閉じた。
.
.
.
音が聞こえて目を覚ました。
ぼんやりする頭のせいでそれが何の音か理解するのに10秒はかかった。
着信だ…。
ソファーまで這って、手を伸ばして鞄を手繰り寄せた。
鞄を探るとお目当てのスマホが鳴っている。
表示にはさっきまで私が連絡しようとしてた人物の名前が。
「……はい゛」
シルク『え、A？』
「う゛ん…」
シルク『声どした？枯れてね？』
「……かぜ」
シルク『マジか。通りで約束の時間になっても家に来ない訳だ』
「ごめ゛ん…連絡、しよ゛うと思ったんだけど…力入んなくて……床、で…寝てた……」
シルク『は？床？』
「フローリング、きもちよ゛くてさぁ゛…」
シルク『ちょっ、ヤバくね？今からそっち行くから玄関開けられるか！？』
玄関まで這って移動して何とか解錠してドアを開けた瞬間、力尽きて倒れ込んだ。
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瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます！！これからも駄作者にお付き合いしてください…！！ (2019年6月18日 22時) (
レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - 瀧さん» ほんとですか？！嬉しいいいいい！私頑張ります！！そしてまたこれからも星を押しつ図けます！！！ (2019年6月18日 22時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» 気分転換にしてくださってるなんて嬉しいです！英検準2級までいくと難しくなりますよね。次こそ受かりますよ！応援してます！！d(^_^o) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - この小説見て気分転換！英検準２級落ちたんです・・・しかも三回目 (2019年6月17日 16時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - 弥生さん» ありがとうございます！そう言っていただけると書いてる甲斐があります(//∇//) (2019年6月15日 1時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年6月1日 2時
