56-手合わせしたい“海賊狩り” ページ6
『断る！！』
「1回だけでいいっつったろ！！諦めろ！！！」
『そっちが諦めなさい！！！』
「……おい、何の騒ぎだ」
「あ、キャプテンおかえりなさい」
「やー、何か面白いことになっちゃって」
サンジ奪還メンバーのチョッパーがいない今、主にイヌアラシ公爵とネコマムシの旦那など、ミンク族の治療を引き継いだロー。
一通り終わり、ワノ国へ出発する準備をする仲間達の元へ戻るとゾロに追いかけられているAの姿が。
どうやら何か揉めているようだ。
そんな2人を傍観していたペンギンとシャチに何事かと聞く。
「ワノ国に着いたらそんな暇ないだろうからって、ロロノアがAさんに手合わせしてくれって頼んでるんですけど、断られ続けてます」
「……なるほど」
「ウソップに止めないのか聞いたら無理だって早々に諦めてました」
ローが同じく遠くで傍観していたウソップを見ると、視線を感じたのかウソップが気付いた。
そして両手を交差させて無理！と意思表示。
ロビンとフランキーもゾロを止める気はないようだ。
見かねたローは未だに追いかけっこをしている2人に近付く。
『！ロー！！』
自分を助けてくれる存在を見つけたAはピャッとローの後ろに隠れる。
『いい加減諦めなさいゾロ君！』
「諦めるのはそっちだろうが！
1回でいい！頼む！！」
『何で私に拘るんだ！！』
追いかけっこはやめたが、言い争うのはやめない。
ローが物理的に間に入っただけで状況は全く変わっていない。
「おいゾロ屋、姉様を困らせるのはやめろ」
「あ゛ァ！？困らせてねェよ！
お前の姉貴が頷けば済む話だろ！」
『いや困ってるんですけど！？』
「ﾁｯ、埒が明かねェ…。
……姉様、1回だけでいい、こいつの相手してやってくれ。
説得するより1回手合わせした方が早く終わる」
まさかローがゾロの方に付くなんて思ってもみなかったAは目を丸くする。
ローの言うことも分かるが、ローに言われたことが結構ショックだった。
『……ローは姉様の味方だと思ってたのに』
「姉様の味方だからこそ、早くゾロ屋から解放させてやりたいんだ」
「解放ってお前な…」
『…………はァ、しょうがないから1回だけよ』
「！ありがとなトラ男の姉貴」
『…Aでいいわよ』
Aが折れる形で、“白龍”と“海賊狩り”の手合わせが実現することになった。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
