54-部下達の願い ページ4
《参謀総長とか他の軍隊長からちょろっと話聞いたり》
『……よしよく分かった、サボ、次会った時覚悟してなさい』
《何で俺だけ！？》
『もちろんベティ達も次会ったら鉄拳制裁よ』
わざと部下達には言ってなかったのに、全部バレていたらしい。
ガシガシと頭を掻いて溜め息を吐く。
『で？軍隊長がブラコンで幻滅したか』
《まさか！家族想いの軍隊長だから、いつも危険な場面でも私達を置いて1人で突っ込むんだって納得しましたよ！》
《軍隊長！いつも1人で勝手に行動してたのは怪我するのは自分だけで十分だって思ってたからですよね！？》
《軍隊長が自分が守るべき存在を守るためなら自分の命を犠牲にしてでも守り抜くって知ってるんですよ…！？》
《だから私達、そんな軍隊長が憧れで、大好きなんです！
いつも、私達を優先して…！あなたのあれがしたいこれがしたいって欲を、聞いたことがないんです…っ》
“新世界軍”はそのほとんどがAが救った者達で構成されている。
だからAは彼らが危険な目に遭わないように、全て1人で背負ってきた。
いつも彼らを最優先に動いていた。
それこそ、16年前にローを命懸けでフレバンスから逃がした時のように。
《でもさっき、“弟と一緒に生きたい”って、軍隊長が言ってたってドラゴンさんに聞きました！
ゎ、私…！軍隊長の欲を初めて聞いて、嬉しくて…！！》
《俺達“新世界軍”は全員！あんたのことを尊敬してます！
軍隊長、あんたは命の恩人なんだ！
その命の恩人の…！“弟と一緒に生きたい”って願いを嗤う奴なんてこの“新世界軍”にはいませんよ！？》
『っ、』
泣きたくないのに勝手に涙が溢れてくる。
ローと再会してから随分と涙腺が弱くなった気がする。
《色々言ったけど、軍隊長、あんたがブラコンっていう弱点？があって安心しましたよ》
『安心…？』
《あんたも人の子だったんだなァって》
『……っふ、私のこと何だと思ってるのよ』
涙を拭い、電伝虫の受話器を強く握る。
Aはとても晴れやかな笑みを浮かべていた。
『皆、私……革命軍辞めて海賊になる』
《はい、コアラさんから聞きました》
『私がいなくても大丈夫よ、皆が強いことは私が1番知ってるもの』
《ッ、はい…！軍隊長！安心して弟と一緒に生きてください…！！》
《またいつでも会いに来てくださいね…！》
『ありがとう、大好きよ皆』
《《《俺/私達もですっ！！》》》
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
