69-愉快なクルー達 ページ19
『？ロー、何をそんなにプリプリしてるの。
ハグくらい普通じゃない？』
「……もしかして革命軍にいた時よくやってたのか」
『うん、誰かがバルティゴに帰還した時の恒例になってたけど』
助け舟か偶然かは分からないがAのその一言でローは一旦冷静になったようだ。
顔を顰めながら溜め息を吐いた。
「はァ……姉様、誰かれ構わずやらないでくれ」
『誰でもやってる訳じゃなくて信頼してる好きな人達にしかやってないよ？』
「だとしてもだ」
『えェ……じゃあローにもハグしちゃダメなの？』
「俺はいい」
「キャプテンだけ！？俺は！？」
「…ベポもまァいいだろ」
「じゃあ俺達は？」
「ダメに決まってるだろふざけるなよ」
「いやふざけたつもりは全くないんですけど！
てかキャプテンとベポはよくて何で俺達はダメなんすか！！」
異議あり！とシャチは言う。
ペンギンはもう色々諦めてどうやってこの場を早く去るか考えていた。
言い合いをしている2人を眺めているとベポから離れたAが近付いてきた。
『ペンギン』
「ん？」
『ローって普段クルーと今みたいな言い合いする？』
「いや？Aさんが絡むといつもより子供っぽくなる気がする」
『ふーん』
「……それだけ、Aさんのこと取られたくないってことだろ？
Aさん結婚とかできなさそうだな、キャプテンがまず反対するだろうし」
『はははっ、結婚する予定はないよ。
そんな相手もいないし…あァでも────』
.
────プロポーズされたことはあるんだよね。
驚いて叫ぶペンギンが視えたのでその前に口を塞ぐ。
『シー…』
人差し指を唇に当てて静かにするよう促す。
コクン、と頷いたペンギンの口から手を離して帽子ごと頭を撫でた。
帽子で顔全体は見えないが、見える部分は真っ赤になっている。
「Aさんとペンギン仲良いね」
「っ、ふ、つうだろ」
『あはははっ』
「〜っ！Aさん！」
『可愛いねペンギン』
「嬉しくねェよ…！」
「……姉様、ペンギンに何した？」
『んー？…内緒♡』
にっこり、と笑みを浮かべる。
「おいペンギンお前Aさんに何された！？
なんて羨ましい…っ！」
「本音漏れてるよシャチ」
『あっはっはっはっ！楽しいなァ』
「俺は全然楽しくねェ。
姉様、パーソナルスペース狭すぎるって言っただろ。
どうにかしてくれ」
『そんなこと言われてもな』
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
