63-愉→怒 ページ13
海面にぶつかるギリギリのところで翼を広げて急上昇。
背中にいる彼らがぐったりしてるのが気配で分かり、思わず苦笑い。
少しやりすぎたかもしれない。
『楽しかった？』
「んな訳あるかァ！！死ぬかと思ったわ！！！」
『え〜、革命軍のチビっ子達には人気だったんだけど』
「このようなことを体験する日が来るとは思わなんだ…」
「全く同意見でござる…」
『あっはっはっはっはっ！』
「何っでそんな楽しそうなんだよ！？
スリリング野郎の姉ちゃんもスリリング野郎だったか！
おいトラ男！お前の姉ちゃんだろ！どうにかしてくれ！！」
「姉様が楽しそうなら俺は満足だ」
「このシスコン野郎！！！」
あまり期待はしてなかったがここまでくるともういっそ潔いレベルのシスコン具合である。
『おーい、そろそろ降ろすよ』
ポーラータング号の甲板につくギリギリを飛び、背中から飛び降りてもらう。
全員降ろし、人型に戻ろうとした時海の中から獣特有の気配を感じた。
『ロー！海獣がポーラータングに向かってきてる！
船は…まだ出航できないよね！』
「あァまだ無理だ！」
『なら私がどうにかする！』
「分かった！とりあえず出航準備急げお前ら！！」
「「「アイアイキャプテン！！」」」
「姉様！そっちは任せるぞ！？」
『うん！』
「おい俺も手伝うか？」
『いや、ゾロ君まで出る必要はない！』
“
(こいつ……
“王下七武海”の1人、海賊女帝ボア・ハンコック率いる九蛇海賊団の船を引いている巨大な毒海蛇、と言えば分かる者もいるだろう。
今こちらに向かってきているのは野生の遊蛇だ。
非常に獰猛な毒海蛇なので海王類ですら近付かない。
『せっかくの船出だってのに…！』
何事もなく穏やかに出航したかったのに台無しだ。
そんな恨みを込めて攻撃態勢に入った。
『“
両翼を高速で羽ばたかせることで生じる強風と衝撃波による攻撃。
海中にいる遊蛇に向かって放つと海面に出てきた。
完全にブチ切れている顔をしている。
「ギャーーッッ！！攻撃するからめちゃくちゃ怒ってるってあいつ！！！」
「A！どうするの！？」
『戦意喪失させるまで！！』
舌舐めずりをする“白龍”は大層様になっていたとか。
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エースファン - 最初から拝見してます！とても面白いです。更新頑張ってくださいね、応援してます (2021年10月3日 21時) (
レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
KOMA(プロフ) - 素敵な話です！応援してます！ (2021年10月3日 16時) (レス) @page39 id: 2f9b06972b (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ローぷうちやんがハート海賊団のつなぎきてみたいだつてなかまになりたいじやないかな (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - ぷうちやんありがとううれしいよつなぎきたいならろーにたのんでみたら (2021年9月28日 18時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - わたしはただローのあねさまとしてして大好きなおとうとローまもりたいだけ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 3ad59a45e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2021年9月9日 23時
