緊張 ページ24
Aさんと久し振りに会う事になった。場所は俺の家。普段から掃除はそこそこしてた方だから特に慌てる事もない。いつもより丁寧に掃除をしただけでAさんを迎え入れる準備はできた。
デートは俺の家だけど待ち合わせはすぐ近くの公園。待ち合わせ時間の30分前にその公園に行ってAさんを待つ。いつかAさんの家にも行きたいなーって考えてると足音が聞こえた。顔を上げるとAさんときなこが公園に入ってきた所だった。
「Aさんっ」
声は聞こえていない筈なのにAさんは顔を綻ばせて手を振った。走って彼女に近付く。顔を見るのは1ヶ月振り。何か前会った時より可愛くなった気がする。
色々話したい事があったけど、今日のデートは俺の家でする。所謂お家デートってやつ。家に行ってから会えなかった分の話をしよう。
Aさんの手を握って行こうと言った。彼女が笑って頷いてくれたから俺の頬はだらしなく緩んだ。やっぱり直接会えるの嬉しいなぁ。
…
［お邪魔します］
［どうぞ］
緊張した面持ちでAさんは玄関に足を踏み入れた。俺が初めての彼氏って聞いたし、男の家に上がるの初めてかな？だから緊張してるのか。
カチコチに固まってしまったAさんに一つ笑みを零して用意しておいたタオルできなこの足を拭いた。よし、これできなこも家に上がれるね。足を拭き終わってきなこの頭を撫でる。
未だに緊張してるAさんの手を引いてリビングに連れて行った。クッションに座ったAさんに何か飲むかと聞けばお茶でいいよと何とも彼女らしい返事が返ってきた。冷たい緑茶をコップに入れて差し出すとぎこちない笑みを浮かべて受け取った。
うーん、どうすれば緊張が解けるかな。まあ慣れれば大丈夫だと思うけど……。
俺もAさんの隣に座って彼女を見る。パチリと目が合ってすぐに逸らされた。緊張してるから逸らされたんだと頭では分かってはいるのに、面白くない。
きなこはいるけど二人きりのこの状況で俺を見てくれないのは寂しい。唇を尖らせて彼女の顔を俺の方に向けた。
「俺を見てよ」
それが伝わったらしい。彼女はやっと俺を見てくれた。柔らかいほっぺを両手で包んで間近で目を合わせた。その大きい瞳がゆらゆらと揺れている。
可愛い。凄い可愛い。こんな可愛い人が俺の彼女なんだよ？自慢したい。でもAさんの可愛さは俺だけが知っていたい、なんて。俺本当にAさんにぞっこんだなぁ。
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瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください！ (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀧 | 作成日時：2019年7月1日 0時
