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フェアな恋を貴女と#2 ページ8

『…!わ…わかりました…っ!では失礼しますっ!』


案の定、挑発に乗って手を伸ばし飛び込んできたAさんを素早くつかまえると
私は身体を反転させて、そのまま部屋の壁へと押し付ける

『きゃ!』

「おやおや…やはり貴女には無理ですかね」

『本当に意地悪です…っ』


悔しそうな顔をして見上げるAさんも、また魅力的で支配欲までもが沸々とわいて仕方がない


「すみません、今のは冗談ですよ」

ーーーその代わり


身体を拘束したまま、ゆっくりと顔を近付ける


「フィギュアを差し上げる交換条件として、貴女を頂かせてもらいましょうか」

『鬼灯さま!』


いつもシている行為なのに
この取引じみた展開が、欲に不思議と火をつける


私は片手で着物を捲りあげると、さっき着崩れて大きく開いた胸元に顔を埋めて甘く、強く吸い付いた


『んん…っ』

『…あ…っや…』

始めは抵抗していても、次第に艶を帯びる声
そして拘束されて自由を奪われくねる身体が
妙に艶かしくて



ーーーつぷん。


然り気無くそこに手を這わせれば、既に濡れているそこは指をいとも簡単に飲み込んでいった



「…凄いですね…いつもより感じてますか、こんなにしてはしたない」


『ん…んっ…そんな…っ』


「我慢しないで、もっと声を聞かせて下さいよ…」


頭を振って唇を噛み締める貴女に低く囁き
言葉と指で責め立てる


「ほら、もっと欲しいでしょう?」


『…っあ…意地悪…っ』


「欲しくないんですか?」


激しさを増す指に、響く水音に
Aさんの脚がガクガクと震えた


『…ほ‥しいで…す』

「誰の何が、ですか」


そろそろ自分もお預けの限界を感じて
息を上げる


「さあ、言ってください。"何が"欲しいんですか」

『…鬼灯さまの……が…ほし…いで…す…』



聞き取れない程、小さな声でそこまで言うと真っ赤になるAさんが余りにも愛しくて、一度優しくキスをすると拘束を解いて抱き上げる



「上出来ですよ」

『…う…っ』



そしてそのままベッドに運ぶと、覆い被さりゆっくりと身体を重ねたーーー



*****************:*******


「はい、約束の」

脱ぎ捨てた着物からフィギュアを取り出して目の前に置いてみれば、はち切れんばかりの笑顔で私の胸に顔をすり付けた


『ありがとうございます、鬼灯さまっ』

「いいえ」


私はそんなAさんを肘をついて眺める


ーーーー本当は最初から貴女に差し上げるつもりだったんですがね。

end

アンフェアな恋を貴女と【白澤さま】→←フェアな恋を貴女と【鬼灯さま】



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作者名: | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/540/minvovmin/  
作成日時:2014年3月15日 19時

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