はなことば

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「わ〜〜なんかバイト初めてやからめっちゃ緊張します！」

丈「なんかお客さんに聞かれて分からんかったら言うてきて！」


あのプチ告白？から2日後、初めてのバイトが始まった。
俺なりの爆弾を落としたつもりではいたけど、ここで気まずくなっては大変やって帰ってからちょっと反省した訳で。

いつも通りでがんばろう！と決意。

朝じょう先輩に会ったとき、なんとなくじょう先輩は表情が固かったから(あ〜やってもぉたな)なんて思いながら、前と同じように話し掛けた。

じょう先輩って思ったより分かりやすくて、(あれ？大橋普通やん)みたいな驚きの顔になってちょっと笑いそうになったり。

このバイトも期間限定で、末澤先輩の受験が終わる3月まで。
それまでは何事もなく、楽しくじょう先輩と一緒に過ごせたらそれだけで幸せやなって思うから。


カランコロン


「いらっしゃいませ〜」

入店してきたのは女の人で、キョロキョロ辺りを見渡してる。
なんかの花探してんのかなぁ、なんて思ったけど1番分からん俺が接客しても…と思っていると、


丈「何のお花お探しですか？」

と優しい口調で接客するじょう先輩。
勿論、話し掛けられた女の人の頬は赤く染まる。そりゃあ〜こんなイケメンにいきなり接客されたらたまらんよな…そう思いながら手に持っているほうきに顎を乗せて見つめる。


「あっ、ハーバリウムって置いてますか？」

丈「ハーバリウムはこちらです」


じょう先輩の案内した先には綺麗な花が瓶に入ったハーバリウムがたくさん並んでいた。

「かわいい〜」

丈「プレゼントですか？」


あんな親身に接客してもらったら好きになっちゃうって〜なんて思いながらもかっこいいじょう先輩をいつまでも見れるこの状況に満足していた。



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