はなことば

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文化祭の準備が着々と進んでいく。

「大橋くん、ペンキなくなったから職員室でもらってきてくれへん？」

キビキビ動く女子達に逆らえる訳もなく、俺達男子は従順に働いている。(笑)

ペンキをもらいに職員室に向かうと途中2年生のクラスが作業しているのが見えた。
じょう先輩おらんかなぁ？なんて見つめてたら後ろから肩を叩かれ、振り返るとじょう先輩がいてた。


「わぁ！？じょう先輩やないですか！」

丈「いや、だからそんなびっくりする？(笑)」

「今じょう先輩探してたんですよ！ほんなら後ろから来るから！」

丈「しらんわ！(笑)大橋のクラスは出し物何すんの？」


1番聞かれたくない質問…けどいつかは知られる…


「男女逆転メイドカフェ…らしいです…」

丈「え！？男女逆転！？(笑)」

「もーーほんま嫌なんです！女子が強すぎて誰も逆らえないんですよ！」

丈「大橋メイドすんの？(笑)」

「…はい…」

丈「うっそー！たのしみ！絶対行くわ！(笑)」

「面白がってるじゃないですかーー！」

丈「いやいや！可愛いし似合うと思うで！？(笑)」

「思ってないーー！笑ってる！！！」

丈「楽しみ増えたわ〜！ほな、準備お互い頑張ろな！」


そう言って俺の頭をぽんっと叩いて行ってしまった。
じょう先輩の癖？無意識なんやろうけど、よく俺の頭の上に手を置いたり、頭を撫でたり、キュンキュンするからやめてほしいなぁ。なんて。

単純な俺はじょう先輩と喋れた嬉しさで疲れが一気に吹き飛んだ。

数分後、例のグループメールでは俺らのクラスがメイドカフェをする話題で持ちきりに。

真鳥先輩に関しては「メイド服脱がしたる」発言をして一斉にブーイングを喰らっていた。(笑)




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