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大「あかん、暑すぎる…夏休み終わってもーた…暑い…」
「現実見たくない…」
正「汗止まらん…きっとこれ休み足らんねんで…」
夏休みが終わってしまい、今日は始業式。
体育館に並ぶと汗が止まらない。
全校生徒こんなとこに密集させたらあかんやろ!熱中症なるって!ってぐらい暑い。
長い長い校長先生の話。
思わず大きな欠伸をしてしまう。
じょう先輩どこにおんのかな〜なんてキョロキョロ見渡してみる。
「あ、おった!」
目に映ったじょう先輩は、大きな瞳で校長先生を見つめている。
また前より伸びた前髪、あ、けど後ろ髪は切ってる。前髪伸ばしてんのかなぁ〜かっこいいなぁ〜。
半袖のカッターシャツをあんなに爽やかに着こなせるのはじょう先輩ぐらいなんじゃないか、ってぐらいかっこいい。
…すごいベタ惚れやないか。なんて自分で自分にツッコミを入れる。
こうやってずっと見つめてたら、気付いてくれたり、せぇへんかなぁ…
そんなことを考えていたらおもむろにじょう先輩の目線が動いた。
移動した視線の先には勿論、俺なんかじゃなくて、末澤先輩がいて。
「ん〜くやしいなぁ〜」
俺がじょう先輩のことを好きなのと同じぐらい、じょう先輩は末澤先輩のことが好き。
「いつか、振り向いてくれたら、いいのになぁ〜」
心の中でそう呟いていたらいつの間にか始業式は終わっていた。
教室に戻るときに後ろから「かずや〜」と声がする。
「真鳥先輩!!お久しぶりです!!」
真「おはよ〜!かずや始業式のときでーっかい欠伸してたやろ!(笑)」
「え!?見られてました!?」
真「バッチリ可愛い欠伸見たよ〜」
「えーー!恥ずかしいです!!」
真「授業はちゃんと聞きなさいよ〜ほなね〜」
頭をぽんぽんっと叩いて歩いて行く真鳥先輩。
俺のこと、弟と思ってるんかな?
あんだけかわいいかわいい言われたらだんだん恥ずかしくなってくるわぁ〜。
なんて考えながら教室へ向かった。
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おまめさん(プロフ) - 樹れれ*さん» コメントありがとうございます!そしてすごく嬉しいお言葉…心に滲みます…(泣)引き続き、温かい目で見守ってやってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - コメント失礼します!最近この小説を読むことが日課になりつつあるくらい大好きです。純愛で、それでいて儚い青緑を書ける主様素晴らしすぎます!(緑くんの純粋さが疲れをとってくれる癒しです。。)毎度の更新楽しみにしています。お身体にお気をつけてください(*^^*) (2020年6月7日 0時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - ももさん» コメント読んで嬉しすぎて上がった口角が下がりません…そう言っていただけると活力になります!少しでも読んでて良かったと思っていただけるような結末に向けて書いていきますので、温かい目で見守ってやってくださいませ! (2020年6月6日 23時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初めてコメントします。私自身嫌なことがあった日も、この小説読むと吹き飛ぶくらい大好きです笑、長編は連載大変やと思うので、マイペース保って無理せず頑張ってください!陰ながら応援してます。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: 1c767c69e9 (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - イチゴさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます(´;ω;`)ゆっくりになりますが、今後もご愛読宜しくお願いします! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おまめ | 作成日時:2020年5月3日 23時