はなことば

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「今日、暑いからちょっとぼーっとしてもーてました。(笑)じょう先輩の手、冷たくて気持ちいです。」


平然を装って、今まで通りの俺を思い出して。


丈「大丈夫かぁ？あんましんどかったら座っときや？」

「大丈夫ですよ！ありがとうございます！」


今はじょう先輩の優しさが辛い。
ちらっと大ちゃんと目が合った。
なんちゅー心配そうな顔してんねん。(笑)
「俺は大丈夫やで」という意味を込めてピースサインをして見せると、親指を立ててウインクされた。なんてキザな男…。(笑)


その後もいろんな話をしながらバーベキューの用意をして、みんなでバーベキューを楽しんだ。

バーベキューの後もはしゃぎにはしゃいであっという間に時間は過ぎていった。


末「俺めっちゃ腕赤ない！？」

今「明日には真っ黒なってんちゃいますか？」

真「日焼け止め塗らんかったん？！だっさーー！」

末「うっさいわ！！！」

真「ほな！解散！次みんなに会えるのは多分新学期やな〜元気でなぁ〜！末澤〜勉強頑張ろな〜(泣)」


またなーとみんながわらわらと解散していく。

「真鳥先輩っ！」


ん？と少し驚いた表情で振り返る真鳥先輩に、

「ありがとうございました！勉強がんばってくださいね！また新学期！！」


ともう一度ちゃんとお礼を伝えた。
俺なんかに気遣ってくれて、優しい言葉を掛けてくれた真鳥先輩には感謝の気持ちでいっぱいやから。

真鳥先輩は口元を手で抑えながら、ほんま予想の斜め上いくよなぁ、と呟いた後、

真「はぁ〜ほんま丈が羨ましいわ！！！」

「？」

真「かずやは可愛いな！って話や。どういたしまして！勉強頑張るわな！気付けて帰りや〜！」


俺の髪の毛をくしゃくしゃ〜っとしたあと手をひらひらと振って歩き出した真鳥先輩。
その姿が見えなくなるまで真鳥先輩の背中を見つめてた。俺もあんくらい落ち着いた人になりたいなぁ、憧れるなぁ〜。そんなことを考えながら家路についた。

末澤先輩に負けず劣らず腕が真っ赤。
明日にはこんがりした色になってしもてるんやろか…まぁ、夏やし！いいか！黒い大橋もアリやろ！

楽しかったなぁ〜。
さ、明日からは暇を持て遊ぼう。
はやく新学期にならんかなぁ〜。



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