はなことば

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大「で？はっすんは何をしてたん？」

正「いや、ほんまに何してたん？」


正門んちに着いたら質問攻めに合う。
まぁそれもそうやんな、俺の謎の行動。


「いや、綺麗な人見つけたからさぁ！何年生かな〜って気になって！」

大「はぁ？もう見つけたん？どんな人？結局見つかったん？」

正「そんな早く彼女作ろうとしやんでいいねんで、高校生やからってさ、俺らのこと置いてかんといてな？」

「そんなんちゃうって！！」


2人とも女の人って思ってる。
全然違うねんけどな！


大「けど、憧れやんなぁ。高校生活、先輩と恋愛！！！」

正「そんなうまい話ないって！部活も入らんつもりの俺らが何を求めても無駄！(笑)」

「マネージャーとの恋愛とか憧れるよな！」


そんな夢の話で盛り上がる。


正「てかさ、はっすんなんで美化委員なんかなったん？そっこー手挙げてて俺めっちゃびっくりしてんけど！」

大「ほんまそれ！はっすん！？ってなったわ。」



レクリエーションで委員会を決めてたときのこと。
花壇の人のことが頭から離れんかった俺は担任の大倉先生の「美化委員は花の水やりとかもしてもらわなあかんねんけどなぁ」の一言を聞き逃さんかった。
あの人が美化委員じゃなくても、あの人は花が好きなことは間違いない。知らんけど…。
小さな希望でも掴んどくしかない！

俺は迷いもなく手を挙げて立候補した。



「えー？花の魅力に気付ける男になろっかなーぁと思っただけやで？」


なにそれー！うざー！(笑)と笑い声が響き渡る。
これからの高校生活が楽しみで仕方ない。
明日は先輩に会えるかな？



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