15 ページ15
.
「おおはしはさ、なんで美化委員入ったん?」
突然そんな質問をされて戸惑う。
そら、不純な動機な訳で。じょう先輩がおるかもしれへんと思ったからです!!!なんて言える訳もなく…
「初めは、まぁなんとなく?やったんですけど、毎日花壇見るようになって、お花が綺麗に咲いてるの見たらお花ってすごいなあって。今では興味津々です!」
これは嘘ではなく、本当のこと。
この花はなんていう名前なんやろ、って調べたり花屋さんに意味もなく寄ってみたり、まあ全部キッカケはじょう先輩なんやけどな。
「そっか!ほなさ、この花はなんて名前か知ってる?」
じょう先輩が指差した先には濃いピンクのお花。
「んー、わからないです…」
「この花は、ハナマスっていう花。花言葉は悲しく、そして美しく。」
「花言葉?」
「花にはな、花言葉ってのがあって、花の種類とかその中でも色によっていろんな花言葉があんねん。俺さ、それ調べるのめっちゃ好きやねんなぁ〜。」
「悲しく、そして美しく…」
「(笑)深いよな。俺ら子どもにはまだまだ理解出来ひん花言葉かもしれへんなぁ。」
そう呟いたじょう先輩の目は、どこか悲しそうで。その目の先に何が見えてるんやろうとか、今何を思ってるんやろうとか。色々と考えてしまう。
ふと、前に女子達に囲まれて聞かれたことを思い出した。
そう言えばあれからじょう先輩に聞いてなかったなぁ、そう思うと気付けば口に出していた。
「じょう先輩は、好きな人とかいてるんですか?」
.
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おまめさん(プロフ) - 樹れれ*さん» コメントありがとうございます!そしてすごく嬉しいお言葉…心に滲みます…(泣)引き続き、温かい目で見守ってやってください! (2020年6月7日 16時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - コメント失礼します!最近この小説を読むことが日課になりつつあるくらい大好きです。純愛で、それでいて儚い青緑を書ける主様素晴らしすぎます!(緑くんの純粋さが疲れをとってくれる癒しです。。)毎度の更新楽しみにしています。お身体にお気をつけてください(*^^*) (2020年6月7日 0時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - ももさん» コメント読んで嬉しすぎて上がった口角が下がりません…そう言っていただけると活力になります!少しでも読んでて良かったと思っていただけるような結末に向けて書いていきますので、温かい目で見守ってやってくださいませ! (2020年6月6日 23時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初めてコメントします。私自身嫌なことがあった日も、この小説読むと吹き飛ぶくらい大好きです笑、長編は連載大変やと思うので、マイペース保って無理せず頑張ってください!陰ながら応援してます。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: 1c767c69e9 (このIDを非表示/違反報告)
おまめさん(プロフ) - イチゴさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます(´;ω;`)ゆっくりになりますが、今後もご愛読宜しくお願いします! (2020年6月6日 0時) (レス) id: 78dec32c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おまめ | 作成日時:2020年5月3日 23時