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「おはようございま…」

朝、食堂に行くと皆が一斉に私を見た。
その視線は、痛いほど感じてきた視線。

憎悪、醜悪、欺瞞、不快感、嘲る目。

何…何で?
私は彼らのその視線の理由を探ろうと、辺りを観察する。よく見ると彼らは、食堂の端っこの机の周りに密集していた。

…あそこに、何かある。

そう確信した私は、その机に向かって近づいていく。私が動くと、臨戦態勢を取る者、恐れて部屋から出ていく者、様々だったが皆私を避けてくれたおかげで人が捌けて机にすぐにたどり着く。

「…なに、これ」

その机にあったのは、1枚の文書だった。

_『A・レナルドの正体は、あの恐れられていた殺人鬼、”地下街の悪魔”である。
”地下街の悪魔”はナイフと銃を駆使し、3桁にも昇る人数を闇に葬ってきた悪魔だ。
どんな理由があるにしろ、兵団においておくべきではない。いや、それどころか生かしておくべきではないのだ。
彼女は人類の敵だ。巨人という大きな人類の天敵に対して、一丸となって戦うためにも、それより前に壁内にいる化け物を駆逐するべきだろう』

読み終わり、手が震える。
私への明らかな憎悪、殺意。でも衝動に任せているわけでもなく、完璧に、冷静に私を闇に落とそうとしていることが伝わってくる。

これを書いたのは絶対に兵団内にいる人間。そして私の存在にいち早く気がつき、”地下街の悪魔”だと確信を得た人物。

私の脳裏に、デノンさんとの会話が思い出された。
…まさか、デノンさんが?

私は辺りを見回す。きっとこれを書いた人は事のなり行きをどこかで見ているはずだ。



(リヴァイside)

ハンジ「リヴァイ!大変なことになった!」

壁外調査の次の日だというのに朝からハンジが物騒な顔をして飛び込んできた。
ハンジの顔を見て悟る。何か良からぬ事が起こったのだと。

リヴァイ「…何だ」

ハンジ「遅かった…先に手を打たれてしまった!
食堂にAの正体は”地下街の悪魔”だと暴露する文書が置かれていた!」

◆→←暴露



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作者名:みみみみみ | 作成日時:2022年9月29日 19時

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