検索窓
今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:63,434 hit

ページ29

リヴァイ「…俺はお前を信用している。
一応拒否権はあるが____好きな方を選べ」


静かな問いに、私は跪いた。
これは、兵士長補佐_等という大それた、”形のある約束”だ。


「__約束します。私は貴方の隣で命尽きるまで…いいえ、皆の無念を晴らし、世界が平和になるその時まで__貴方の隣で闘い続けます。
絶対に、独りにはしません」


宵闇に小さく響く私の誓いは、本人達以外誰も聞いていないただの口頭のもの。
でもそれでも、私達にとっては大きな確証であり、理由であり、立派な約束だ。

リヴァイさんは跪いてる私の手を取り、立ち上がらせた。


リヴァイ「…俺もお前をひとりにはしないと、約束しよう__頼んだぞ」


私は小さく頷いて、手に持っていたデノンさんのボタンを左胸のポケットに入れる。





私はきっと嬉しかったのだと、今では思う。

自分の身以外、何一つ守ってこられなかった私が、

この最強と囃される上司だけは、守られるかもしれない__いや、守り抜いて見せるのだと。

それは本能的な忠誠心でもあり、
本心からの願いでもあった。

何にしろこの時私は誓ったのだ。


この私の心臓は、人類の前に


__このひとりの上司に、捧げようと。

【設定に関する補足説明※重要】→←◆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みみみみみ | 作成日時:2022年9月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。