どこぞの怪盗、毎晩来るけどなんなんですか？

聞いてないなら即聞けばいい。 ページ17

「え！？Aねえちゃん合宿！？」


「え、コナン君Aと仲いいから知ってると思ってた。」




蘭がそう言って、夜飯の野菜炒めを口に運んだ。


俺一つも聞いてねえぞ…？
アイツ、なんで喋ってくれなかったんだ？


「ねえねえ、Aねえちゃんどこで合宿するの？」


そう聞けば、蘭は指を顎に当て、「うーん…」と少し空を見た後、「あ！そうそう、」と俺に向き直った。



「大阪だよ。服部くんと和葉ちゃんの行ってる学校と合宿だって。」


「え！？」




は？嘘だろ。

服部とアイツが一緒…？


…いやいやいや、アイツ(服部)がAを狙うわけないだろうし…



「服部くんとAは剣道関係で小さい頃から一緒だったしね。」


「へ、へぇ〜」





……アイツ、可能性あるな。

一応電話してみるか…


ガタッと立ち上がれば、蘭が「どうかした？」と不思議そうに見てきた。
「僕ちょっとトイレ行ってくる！！」と慌てて駆け出せば、「ちょっ！？転ばないようにね〜！」と声が遠くなっていく。


即座にトイレに駆け込み、蝶ネクタイ型変声機を取り出す。

オッちゃんはちょうど出かけてて、あまり気にする必要なねえな…鍵もかけたし。


つか、服部と小さい頃からずっと一緒だった…？？

アイツ、俺と小さい頃から同じだったはずじゃ…？





「――――もしもし、Aか？」





とにかく、色々聞かねえとな。

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