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ページ13

窓を開けたまま、数分。




『…マジでなんの用なんですか』


「貴方に惚れてしまいました、と言ったら?」



柔らかく微笑んだヤバイケメンこと怪盗キッド。
笑えばなに言っても許されると思ってるのかコイツ。

優しく笑って返してあげた。



『眼科をおすすめ致します。』


「これはこれは…」



お厳しいお方だ。と微笑むと、「眼科に行ったとしても、事実は変わりませんよ?」と言った。

…うん、怪盗キッドの目は信じられないほど悪いという事実は眼科行っても変わらないね。



『とりあえず…ね、お帰りいただけると…』

「お断りさせていただきます」

『お断らないでください』



紳士キャラ取り戻してくれよ。

「とりあえず手を離してください」と言えば、「失礼。」と言ってぱっと離してくれた。




「私は、貴方にずっと好意を寄せていましたよ?」


『はあ?あの…ずっとって…初対面ですよね…??』



え、この怪盗怖いんだが…

前世で恋人同士だったとかいうよく分かんねえ話持ちかけられたら困るなあ…



「…忘れているようですね。」



そう言って悲しそうに微笑んだキッド。

忘れてるって言われましても…

困るな…と頭をかいていると、「まあ良いですよ」とキッドは息を吐く。




「またあの日のこと、思い出してもらうだけですから…」



『…は?』



クイ、とまさかの顎クイを食らった。


そしてそのまま近づいてくる顔面。


『は?あのちょッ、は?馬鹿力すぎんだろ離せや』


え、待ってマジで待って、近い近い近い近い!!



「安心してください。」


『出来ねえから離れろってんだよボケ、』




うわああああ嫌だ嫌だ嫌だ!!

初キスは夢の中で推しとすると誓ってんだよ初対面の怪盗とするわけにはいかねえんだよ!!


竹刀がない!!扉にかけてあるけど遠い!!


しょうがなく、拳を構えた。





『マジで離れ―――え゛』








キッドの後ろに見えた夜の街は、光に(まみ)れていた。



そこに、スケボーに乗ったコナン君が見えるんだけど、誰か説明してくれ。







ここ、マンションの五階。

◆→←色々終わった



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鍵ホーム(プロフ) - あれ…もしかしてこれ終わりですか…?(泣) (4月20日 15時) (レス) @page40 id: 9881f6affa (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - 読んでいる間ずっと笑ってました!更新待ってます、頑張ってください! (2023年5月6日 2時) (レス) @page40 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - とても面白いお話でした!めちゃめちゃ好きなタイプのものでもう最高です!!!更新頑張ってください、次の更新お待ちしております! (2023年2月1日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - はわわわわわわ…もうほんとにこの作品好きすぎます…更新頑張ってくださいっ! (2022年11月12日 12時) (レス) @page39 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
たいやきくん - ものすごく面白かったです。逆ハーに加え新一と平次そしてキッドまで入っていてもう最高すぎます!! 次の更新楽しみにしています!! (2022年10月15日 4時) (レス) @page38 id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん狐。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/purerisu27/  
作成日時:2022年4月23日 22時

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