どこぞの怪盗、毎晩来るけどなんなんですか？

◆ ページ11

「おねえさん、僕が言ったこと復唱して？」


『キッドが来ても近寄らない
喋りかけられても返事しない
触られたら逃げるかコナン君に電話』


「はい、よくできました」



にこっと笑ったコナン君。

あはは、これもはや洗脳だろ。

てか小学生かよ私。立場の逆転が凄まじい。


というか、キッドをなんだと思ってるんだろうこの子は。
まああのヤバイケメンは名の通りヤバいが。



「あ、そうだ。これ、一応持ってて！」



はい、となにかを差し出され、手の内に乗せる。

渡されたのは、ネックレスだった。
青くて小さい宝石？みたいなのがついてる。




『…買収かなにか？』

「おねえさん僕がそんなこと出来るように見える？？」



怪しいと思いつつ、ジトリとコナン君を見ていると、「僕、そんなに見られると照れちゃう…」と頭をかいた。
まあいい、と思いカバンに入れようとすると、「待って！」と止められた。



「それ、肌身離さずつけといてよ！…あ、お風呂入るときは外してね？壊れちゃうかもだし！」


焦りながらそう言ってくるコナン君に疑問を抱きつつも、『え？あ、はい』と上ずった声で返す。
私が返事をするや否や、「じゃあねー！」と毛利探偵事務所への階段を登って帰ってしまった。
カンカンカン、と階段を登る音だけが残された。




『…なんだったんだ？？』




とりあえずネックレスを首にかけ、帰路についた。

色々終わった→←◆

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