罪作りなキミ。【七つの大罪】

#5　distortion ページ5

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「ただいま…」
「お帰りA…どうしたの？」




暗い顔をしたAが背中を丸めて帰ってきた。
あの様子じゃ、何かされたか言われたかだなぁ…。




「夜には帰って来るってよ」
「ん。…A、おいで」




僕の役目はAの慰め役。
…この子は僕の妹のような存在。否、妹だ。

エレインとA。僕の妹だ。




「ッ……だんちょお、怖かった…っ
　め、怖くて…っ……力つよくてっ…ぅ」
「大丈夫…団長は少し怒ってただけ……」




団長が大好きなんだ、Aは。
…団長もきっと、Aのことが好きだけど…

彼は、歪んでいる。





「大丈夫だか………ら…っ！？」
「キングにぃ…？」
「ただいま、キング…A」




ほら、今だって彼は歪んだ顔で笑ってる。




「お、お帰り団長！」

　


でも、Aはそんなことに気づかずに嬉しそうに微笑んでる。…もしかしたら彼女も…____。






「A、ちょっと用事あるんだけどよ…いいか？」
「え？あ、うん。…いいよ」






彼女も、歪んでいるのだろうか。
…いや、そんな彼女を愛してる僕も…







「…_______歪んで、るんだろうな…。」









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