罪作りなキミ。【七つの大罪】

#12　legend ページ12

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「○○くん！ねぇ、今日は何処へいく？」
「はは、僕は君となら何処だっていいよ」






○○くんはいつも優しくて、格好良かった。

ボクの好きな所に連れていってくれて、いつもニコニコと話を聞いてくれた。下らない話も、悲しい話も、テディの話も沢山聞いてくれた。




…でも彼は、何も言わずに消えていった。

…ううん、死んじゃったんだ。
ボクのことを置いていってしまった。



ボクの事を愛してしまっていたから。
ボクの傍にいてしまったから。



彼は、ボクのせいで死んだんだ。
だからもう、誰かと関わることをやめた。



みんなみんな、病んでいく。
みんなみんな、死んでいく。





「スカーレット・A。
　貴様を、罪作りのシンとして懲役１０００年を言い渡す」




絶望したよ、ボクに。この世界に。
もう死にたかった。
でも、死ねない。ボクは、悪魔だから。

そんななか助けてくれたのは、団長だった。
キングにぃと牢の前にやって来たのだ。






「おっす、スカーレット・A。
　七つの大罪に入らねぇか？」
「…ボクに近づかないで。
　君たちまで、可笑しくなっちゃうよ」





それなのに団長はボクに優しく微笑みかけた。
キングにぃもボクに手を差しのべてくれたんだ。



…でもほら、またボクのせいで彼は、団長は…






「んにゃ、A…考え事か？」







…可笑しく、なっちゃったんだよ…。

　









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