アイドルを目指す少女はYSP能力者11 【妖怪学園】 (ページ33)

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A「それで、私にお話とは一体……」

チアキ「…話っていうか、提案なんだけど」

A「提……案……?」

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チアキ「Aさ、ギターを覚える気はない?」

A「ギターですか……。
そういえば考えた事ありませんでした。
私にも出来るでしょうか……?」

チアキ「アンタなら大丈夫っしょ。
才能あるし、すぐに覚えられると思う。
もちろん僕が教えるからさ」

A「は、はぁ……」

チアキ「歌やダンスだけじゃなくて、ギターとかも覚えたら
将来的に役に立つと思う」

A「言われてみれば確かに……」

チアキ「それからもう1つ提案がある」

A「何でしょう……?」

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チアキ「アンタのオリジナルの曲…
僕に作らせてくんない?」

A「えぇっ!?」

Aは当然驚いている。

A「で、でもっ……!
私とチアキさんでは歌う曲の
ジャンルが違うというか……
チアキ「関係なくね?」えっ……?」

チアキ「僕はアンタの夢を叶える為の
手伝いがしたい。それだけっしょ。
ジャンルなんて関係ない。僕達はもう、
同じ音楽を愛する仲間だ。それに…」

A「それに……?」

チアキ「仲間にしてあげられなかった事、
アンタにしてあげたくなったっていうか…」

A「チアキさん……」
《さっき話していたバンド仲間の事だね……。
会長の家族といい、本当に許せない……》

チアキ「…どうかな?」

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A「……わかりました。
チアキさん、是非お願いします!
私のオリジナルの曲、楽しみにしていますね?
あと、ギターも覚えたいです……!」

チアキ「良かった…ありがとう。
んじゃ、上手く出来るようになったら
一度セッションしよっか」

A「セッション……それは楽しみです♪」

セッションという言葉を聞いて

目をキラキラ輝かせるA。

チアキ「アンタにぴったりな良い感じの曲
作ってあげるから楽しみにしててよ」

A「はいっ!」

その日を境にAは、暇さえあればチアキと

ギターや歌の練習もするようになっていった。

チアキ《Aをアイドルデビューさせる為に
僕も頑張るっしょ。
それにしても、セッションって言葉だけで
あんなに喜ぶとか可愛い過ぎるっしょ…///》