アイドルを目指す少女はYSP能力者11 【妖怪学園】 (ページ20)

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A「あ……」

突然の出来事にAはぽかんとしていた…。

チアキ「大丈夫?」

チアキはAの元へ歩み寄る。

A「はっ……はい……」

チアキ「そう。良かった」

A「……」

Aは先程の出来事により、

自信を喪失してしまっていた。

チアキ「聞いたよ。アンタの歌」

A「え……?」

チアキ「アンタ、なかなかやるっしょ。
アンタの歌、僕は嫌いじゃないよ」

A「え……えっと……」

チアキ「けど此処はアンタみたいな
か弱い女子が来るところじゃない。
この辺りは学園マフィアの溜まり場だから」

A「……はい……すみませんでした……。
転校してきたばかりで全然知らなくて……」

チアキ「そう。転校生だったんだ。
歌の練習がしたいなら、校舎の近くに
野外ステージがある。今日は週末だし、
そこでなら思う存分練習出来るっしょ」

A「あ、はい……」

チアキ「…アイドルになる夢、頑張んなよ」

A「……!」

そんなこんなで、Aはチアキに

助けてもらっていたのだった…。

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フブキ「そんな事があったのね…」

コマ「だからAさんは此処に来る時、
あんなに怯えていたんだ…」

A「はい……あの時チアキさんに
助けていただけなければ、
自信喪失して夢を諦めていたかもしれません……。
けどあの時は、気が動転していて
ちゃんとお礼を言えなかった。
チアキさん、あの時は本当に……チアキ「何の話…?」
えっ……?」

チアキ「誰かと勘違いしてんじゃね?
僕はアンタと会うの初めてだけど…」

しかし、チアキは覚えていないようだった…。

A「そ……そんな……」
《けどあの時は確かにチアキさんが私を……。
……本当に忘れられてしまったの……?》

チアキの言葉にAは悲しげに俯く…。

チアキ「あ、これ。本来僕のだから…
返してもらう感じで」

そう言って地面に落ちたウォッチを拾って嵌める。

ジンペイ/コマ/マタロウ『えっ?』

チアキ「変…身っ!!」

チアキはウォッチを使い、

スカイスネーカーへと変身したのだった…。

YSPクラブ「…!』