アイドルを目指す少女はYSP能力者11 【妖怪学園】 (ページ17)

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マタロウ「おお、新形態! 魔術師タイプだ!」

A「す……凄い……」

ブルームーン「さあ、心の旅に出向くとしよう」

ジンペイ{心の旅って…?}

ブルームーン「彼の中に入るのさ。
彼の、記憶の世界に…」

ブルームーンはコマンドメダルをセットする。

ブルームーン「マインドトラベル!!」

バイパー「何だ!?」

バイパーは魔法陣から放たれる光に包まれる。

そしてブルームーンはバイパーの中へ入っていった。

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そこにはノーズが体験した過去が、

目の前に映し出されていた。

ノーズ「な…何だ…? 過去の夢か…?」

ジンペイ「本当はお前は人を従わせたいんじゃない」

ノーズ「…っ!」

ノーズの背後にはジンペイの姿が。

ジンペイ「お前は今もずっと、
友達を作りたがっているんだ」

ノーズ「バカな…! 俺は人の上に立つべくして
生まれてきた人間なのだ!」

ノーズはジンペイに向き合う。

ジンペイ「人の上に立つべくして
生まれてくる奴なんか居ない。
ましてや人の上に座るべくして
生まれて来た奴なんて、もっと居ないんだ」

コマ「それ、誰も言ってないから…」

ジンペイ「では言おう! その腰にぶら下げている、
ドラゴン・ドラちゃんのミニフィギュアこそが、
お前が友達を欲しがっている何よりの証拠だっ!」

ノーズの腰にぶら下げてあるキーホルダーを

指差すジンペイ。

ノーズ「なっ…! これがか!?
確かに、こいつを不思議と手放せなかったが…」

目を見開き、ドラちゃんのキーホルダーを見つめる。

ジンペイ「それはお前が小学1年生の時に、
友達のマー君から貰ったもの!」

ノーズ「まさか俺は、無意識に友達を欲しがって、
このミニフィギュアを…!?
帝王である、この俺がか…!?」

ジンペイ「そうさ!」

ノーズ「っ!!」

ジンペイ「お前は人の上に立つとか言いながら、
同じ目線で友達になってくれる奴を
求めているんだ!」

そう言いながらノーズに近付く。

ジンペイ「この寂しん坊さんめ!」

ドーン! とノーズを指差すジンペイ。

ノーズ「うわぁぁぁっ!!」