♯森長可 噛砕 ページ7
「おぉマスター!!丁度良かった。昨日手を痛めてよぉ、髪が上手く結べねぇんだ。申し訳ねぇが頼まれてくれねぇか」
そう彼__森くん、から頼まれたのはついさっきのこと。
顕現してから、森くんはよく怪我をして帰ってくることが多かったが、ここ最近それが頻繫に起こるようになりロマンやアスクレピオス率いる医療班にお世話になっているという話を聞いていた。
今現在進行形で森くんの髪を結んでいる。
「なぁ、マスター。ここにいる数多くのサーヴァントの中のたった一人の独り言だ。気にしなくていい。少し聞いてくれねぇか」
少し下を向いたのが分かった。森くんがこんなに声色を落として言うことは多分返り忠くらいだと思う。
私は森くんの髪を梳かしながら『うん。』と返事した。
「…マスターはもし俺が裏切ったらどうする。」
驚いて梳かしていた手が止まった。森くんは生前明智光秀のことがあるため。、“裏切り”についてはマスターである私にも口酸っぱく言ってきたはずだ。
なぜ今になって。不安にでもなったのだろうか。
『何か理由があって裏切りっていうのは起こるものだよ。だから森くんには森くんの考えがあって裏切ったんだから許すよ。__まぁでも敵として対峙したときは容赦しないけどね。』
私はできるだけ明るい声色で話した。この言葉を聞いた森くんの気持ちは察することは出来ないけど、少しでも森くんの力になれるように、と願って。
すると彼は「そうか。」と先程と同じトーンで言った。
まぁ、私の声はまだ届かないか。と自分の中に落とす。
そんなことを話している間に、森くんの髪は結び終わった。
『出来たよ。今日クエストに連れていくけど、やっぱりやめとく?』
私が気遣って提案すると、森くんは「いや、それは駄目だ。マスターは俺を連れていきたいから編成したんだろ。そこに背くわけにはいかねぇよ」と私の方に振り返りいつもの笑顔で言った。
クエスト終了後、先に帰った私はみんなをお出迎えするためゲートへ。
マーリンが牛若丸を引き連れて帰ってきた。
「やぁ、マスター。お出迎えありがとう。彼、また怪我してるから医療班呼んでおくといいよ」
それは私の言葉で彼を救えてないことを物語っていた。
でも今はそんなこと考えてる暇はなくて、すぐ近くのアスクレピオスの部屋に駆け込む。
110人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時