#アスクレピオス 桔梗 アンコ-ル ページ48
『皆お疲れ様!各自自由でいいよ。』
シュミレートが無事終わり、カルデアに戻ってきた私とサーヴァント達は各々部屋に戻ったり、晩酌をしたりと様々な動きを見せる。
私は、これからとあるお医者様に「言いつけも守ることが出来ないのかこの愚患者!」と叱られないためにもちゃんと決まった時間に問診に行く為に彼の元へと足を進めた。
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『アスクレピオス〜入るよ。』
機械音と共に自動で開く扉と同時に声を掛ける。当初は「そういうのは開く前に言うものだ。」と注意されていたがそんなものは言わなくてもいいくらいの仲にはなったと自負している。
彼はというと、第二臨の姿で眼鏡を掛けていた。手先を無駄なく動かしながら私に返事をすると目線で目の前の椅子を指す。問診をするから座れ、と言われた。(確信)
言われた(?)通りに大人しく目の前の椅子に腰を掛ける。
「今日のシュミレートは上手くいったのか?」
『うん!そりゃ勿論。』
「そうか。怪我はしたりしたか?」
『ちょっと木の枝に服が引っかかって…』
私はそう言うと、自分のお腹を彼に見えるよう指さした。傷を見るや否や綿をピンセットで丁寧に取り消毒に付けながらポンポン、と優しく治療される。何時もは自分より背の高い彼も治療されている時は私よりも下になる為、綺麗な睫毛に見惚れてしまう節がある…。
「なんだ、僕の顔になにか付いているのか?」
治療が終わったのか少し目線を上げながら上体を起こして、今度は私が見下ろされる位置にくる。彼はきっと、マスクの下に意地悪な笑みを浮かべているに違いない。
『ううん、綺麗だなって。』
「…Aも綺麗だ。」
彼は私の目を真っ直ぐ見つめながらそう伝える。あぁ、今日も大丈夫だ。
くるっと、背を向け棚から絆創膏を取り出しペタっとお腹に張りつけた彼は「お大事に。」とお決まりの台詞を零し私に終わりの合図を知らせる。
『ありがとう。また怪我した時宜しね、医神様!』
感謝を伝え、席を立とうとすると腕を捕まれる。驚いて『へぁっ!?』と変な声を上げてしまった。
彼は「少し話したいことがある。」と言い、もう一度私と向き直った。
「……マスター、今月怪我をしたのは合計で28回。しかも全て胸部よりも下だ。」
何を話し始めたのかと思ったら、怪我の話だった。そりゃ、彼は医者だから当然なのだが、話の本筋は医者だから、で済まされない何かがある気がした。
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時