#アーラシュ 警鐘 ページ27
椅子を半分開けて前屈みになり、アーラシュを上目遣い作戦!!
『こことここの編成どう思う?』
私が言った後に、彼を上目遣いで見つめる。
だが、彼は微塵も表情を変えず「そこは〜」とまた説明を始める。
うっ…。流石にこれは私の心にヒビが入る音がした。少し笑ってくれるとか…そういう反応してくれたっていいのになぁ。
この後も幾つか挑戦したが、大英雄には恋という特攻も入っておらず惨敗。
また1からアーラシュという男を攻略する事になった私は脳内でシュミレーションをしていた。
『いっその事ひよこ豆のペーストをプレゼント?…いやいや何か味気ない…』
彼の大好物。しかし少し失礼な感じもするが、贈り物として考えるとなると味気なく感じる。
さて、どうしたものか…。
-------❁ ❁ ❁-------
夜になり、すっかり外の景色は見えなくなっていた。
もうベッドに入り眠りにつこうと思ったが、喉の乾きに気付き、食堂に足を進めた。
食堂付近に近付くと、誰かが話している声が聞こえた。マスターとして情けないが、少し聞き耳を立てることにした。
「はぁ…マスターは俺に行動してくれてるってのに、俺は何も出来てねぇ…。」
声の主は悩みの種、アーラシュであった。
しかも、彼も私と同様何か悩んでいる様子である。
「マスター……A、女に言わせるのは男のプライドってのがなぁ。でも逃げてても時間の問題か。」
彼の言葉を聞いて、急に心臓が警鐘を鳴らす。
“アーラシュは私の好意に気付いていた?”
その事だけでも私の日々の努力が報われた気がした。
「明日、一応と思って用意したこれを渡して___」
彼がそう言った瞬間、確信した私は物陰から出て彼と目を合わせる。当然の如く本人は目を見開いて固まっているが、私は言いたいことを彼にぶつけた。
『っ……明日、より今言ってよ…ずっと待ってたよ…?』
私がそう言うと、彼は意を決したのか席を立ち私の前に跪く。
「すまねぇなマスター。こんなに待たしちまって英雄失格だ。」
彼はそう言うと、小さな箱から指輪を出し私の手を取って薬指にはめた。
「Aが綺麗に化粧して、今度デートでもしてぇな。…ダメか?」
そう言って照れくさそうに笑うアーラシュに、念願叶って結ばれようとしている私は我慢出来ずに涙を溢れさせた。
『うっ…ありがとう。』
私の泣き顔を見て慌てるアーラシュを見ているとこの先どんな困難にでも立ち向かえそうな気がした。
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にょると(プロフ) - 愛里さん» こちらこそリクエストありがとうございました!!またありましたら宜しくお願いします。 (2020年2月26日 23時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
愛里(プロフ) - にょるとさん» 孔明先生かっこいいです。ありがとうございました! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - えのぐさん» コメントありがとうございます!サーヴァントの表記直したつもりでしたがまた見直してみます!ありがとうございます。アンコールですか了解しました!!ドロ甘で書きますね(握手) (2020年2月16日 2時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - それと、リクエストです!初期鯖ですこすこな始皇帝と言いたいところなんですけど多分(きっと)(おそらく)難しいと思うのでアスクレピオス先生アンコールってできるでしょうか…このコメント見れててなおかつ小説を綴る活力があればお願いします!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!!アスクレピオス先生100Lv勢なので(そういうことです)超ヒョッ…(尊死)ってなりました。あと細かいと思うんですけどサーバントではなくサーヴァントだったはず…です。間違ってたらすいません!! (2020年2月16日 1時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にょると | 作成日時:2019年8月2日 22時