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＊
「普通に、顔見たなった」
「んやそれ…」
アクセルを入れて
走り出す
「…」
沈黙が流れている
カーラジオも、着いているはずなのに
やっぱり耳には入ってこない
何も聞こえない
「あの時も、渋谷さんが
送り届けるの最後やったから
こんな感じやったね」
渋「…そうやな」
また、沈黙
あまり進まない車
「安田さん、もう少しでうち出て行くんやって」
渋「遅ない？」
「今朝、言われた」
渋「へぇ」
「…ごめんわたし渋谷さんといても
関ジャニの話しかできひん」
渋「別にそれでええよ」
「今、５人仲良くうちで待ってるの」
渋「お前の帰りを？」
「渋谷さんと二人で会うことに対して
みなさんすごく危機感持ってて」
渋「はははは(笑)」
「安田さんなんか、玄関先でも、電話でも」
渋「愛されてるな、A」
…愛されてる……？
まぁ、確かに
「男運はないけれど、
仕事運はずっと最高にいい」
渋「それはよかった」
私に男運がないことに対しての
よかった、なのか
仕事運がいい、に対してなのか
どっちも、なのか
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作者名：みくや
| 作成日時：2024年3月24日 22時
