19 ページ19
*
「それだけやから
生きてるならええわ」
渋「つめた」
「ほな、」
渋「ヤスとの生活はどう」
「どうも何も
2週間ほど経って
ようやく慣れてきました」
渋「…お前の寝顔、もう俺だけやないんやな」
…本当にこの人は
何を言い出すと思ったら
一度だけ、渋谷さんと同じベッドで寝たことがある
ライブの打ち上げの二次会か三次会で
当時付き合ってた男の話を渋谷さんに聴いてもらって
ベロベロに酔っ払って
ホテルについて自分の部屋に入ったつもりが、
マスターキーで渋谷さんの部屋に入ってしまったときだ
*
渋「まだ飲み足りないん?(笑)」
「…完全にフロア間違えたぁ帰ります」
渋「…ええから」グイッ
腕を引かれ、そのまま渋谷さんの使うはずのベッドに
「ふかふかやわぁ」ゲフッ
渋「酒くっさ(笑)」ボスッ
「彼氏もこうやってさぁ
渋谷さんみたく
優しかったらええのに」
渋「…寝よか、このまま」
68人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みくや | 作成日時:2024年3月24日 22時