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現在A家
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「…それで?」
安「…同棲する気ぃなくなりまして」
「で?」
安「…自分の家もうないから」
「私の家に来たと?」
安「…ごめんて〜」
「ごめんて〜…なことあるかぁ!」
安「大倉ん家、あかんて言われてん」
Aん家でええやろ、2人古い付き合いやし
マネージャーのAのことや、お迎えとかも楽やろ
…と、大倉さんは、電話で安田さんにそう伝えたらしい
勝手なことしてくれるわ、大倉さんも
安「な〜ここは、20年来の仲ってことでさ!」
…確かに、この人は借りがある
同郷でいじめられっ子だった私を、
周囲の目を気にすることなく、話しかけたり
一緒に遊んだりしてくれたりしたし、
年下だからと、面倒もよく見てくれたし
上京した後も、たまに連絡とって
たまにごはん食べたりする仲で
私が仕事やめたいと相談したら、
ほんならうちで働けば?
今度マネージャーチームの一人、おらんくなんねん
と、言うことで、
ツテで、今の仕事を紹介してもらったし
思い返せば、結構この人には助けられてきていた
…でも、
でもや
「なんで自分の家引き払ったりなんかしたんですか」
安「彼女ん家のほうが金かからんやん?家賃も」
「…はぁ」
安「て、思ったんやけど、俺人と住まれへんのよ〜」
ほな、わたしはなんや
人やないんかい
少しイラッとした
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作者名:みくや | 作成日時:2024年3月24日 22時