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柔らかな肌
唇を伝わせれば小さく漏れる甘い声
すべてが俺のものになったんだなって実感しながら
Aに優しく触れていく。
『痛かったら言うんだよ？怖くない？』
「だい、じょぶっ…」
『っ、…』
ベッドサイドの光に照らされるAの顔
涙を流しながら、目の前にいる俺を見上げて
Aは微笑んだ。
きっとその涙は嬉し涙。
こんなに俺を虜にして…なんて思いながらも
その微笑んだ顔が儚い気がして。
『好きだよっ、…』
俺の頬にも生暖かい涙が流れたのがわかったのは、
Aの胸にぽたりと滴ったとき。
「たつやくんっ…すき…だいすきっ…」
『俺も…愛してるよっ…』
お互い身体に力が加わって、
脱力しながらぎゅうっと抱きしめ合う。
ほんとに幸せな時間が流れてる。
俺の指をきゅって握った愛くるしい顔を見ると、
Aは大きく肩で息をして苦しそうではあるけど優しい笑顔を作った。
『、ははっ… ゴムすんの忘れたし…』
「たつやくん」
『ん？ごめん、大丈夫？』
「大丈夫だよ」
『気がついてたの？』
「だけど、私たち結婚したじゃん…
もうだめなことじゃないでしょ？…」
たしかにそうだ。
これが結婚してなくてとかでもし子どもができたら
嬉しいけどいろいろ考えることもあったと思う。
でも俺らはそんなこと考える必要なんてない。
夫婦なんだから、そんなの当たり前だ。
『そうだね、楽しみだなこれから』
「私ね？会社で深澤さんって呼ばれるのまだ慣れなくて、いつも最終的に肩叩かれるの」
『ふはっ(笑)なんだそれー。
俺は逆に旦那さんって言われるの慣れないかなぁ』
「旦那さん…ふふっ」
『なに？笑』
「たつやくんが私の旦那さんになったんだなぁって思ってさ」
『なっちゃった。
めっちゃ幸せAの旦那さんになれて』
「私も、たつやくんの奥さんになれて幸せ」
腕にAの頭を乗せてしっかりと抱きしめる。
これからいろんなことがあると思う。
でも、Aがいてくれるなら
どんなことでも乗り越えられる気がする。
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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2019年12月21日 2時) (
レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新ですけどがんばりますね！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖
| 作成日時：2019年10月19日 21時
