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結局昨日の夜は結の家に泊めてもらって、
出来事を全部話した。
なんなのそれ！と私よりも怒る結はかなりご立腹。
電話もわかってたけど、出ることを拒んでた。
そんなことがあって、でも今日も帰らないわけにはいかず少し遅く会社を出た。
がちゃり、といつもの玄関の扉を開く。
奥のソファに腰掛けたふっかさんがこちらを見ると
ささっと私のところに来た。
『おかえりA、』
「…ただいま、今ご飯作るね」
『昨日どこ行ってたの？』
「結に会ってた、ちょっと用事あって…」
『家に帰ってこれないくらいの用事？』
「そうじゃないけど、…」
『電話も出ないし心配するじゃん』
ほんとに心配してくれてた？
マネージャーの子の方が心配だったから送ったんじゃないの？
なんて言えたらどれだけ楽なことか。
そんなことは言えず、
黙ってればふっかさんの手が伸びてきて
「いやっ、！」
あの子を触った手で私を触ってほしくない。
私だけのふっかさんだったはずなのに。
いつの間に私はこんなわがままになったんだろう。
私だけのじゃない、ふっかさんはみんなのふっかさんなのにそんなふうに思っちゃってるんだから。
ふっかさんの手を避けた私に、ふっかさんが口を開いた。
『おかしいよA。
なんでそんな俺のこと避けんの？
もしかして俺になんか隠してることでもある？
やましいことでもあんの？』
「っ、… もう、いやだっ…」
いつも持ち歩いてる会社のバッグだけをすっ、と持ってもう一度家を出た。
私がやましいことしてるって疑われたことが悲しくて悔しくて。
じゃあふっかさんはどうなの？って言いたくなった。
こうして追いかけて来てもくれない。
それほどもう、私に気持ちはないのかなと考えてしまう。
もう終わりなのかな私たち、と頭に巡って消えない言葉に涙が止まらなかった。
早歩きで歩いた道。
気がつけば知らないところまで来てた。
途中の路地で、とんっとぶつかった肩
振り返ると聞き覚えのある声が。
宮「Aちゃん？」
「だて、さんっ…」
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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2019年12月21日 2時) (
レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新ですけどがんばりますね！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖
| 作成日時：2019年10月19日 21時
