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フラフラと歩く花ちゃんのスピードに合わせて歩くけど、なんだか危なっかしくて目で追っちゃう。
くるっと振り返ったと思えば、俺を見てニコっと笑って隣に来る。
三「ふっかさん、私のおうち入りますか？」
『そんなこと言ってないで早く寝なさい。
明日も仕事あるでしょ？』
三「ふっかさーんっ、…」
甘えるように俺の手を掴むきれいな女性らしい手。
Aよりは少し大きいくらい。
Aとは違って手が荒れたり切ってたりなんてしてない手だった。
意外とこんな時って冷静に物事見るもんなんだな、
なんて思いながらも頑張ってるのが伝わるAの手のほうが俺は好きだと再確認。
だけど家で俺の帰りを待っててくれてるAをよそに、俺はいくらマネージャーだと言ってもこんなことをしてていいもんなんだろうか、と一気に罪悪感に襲われて。
『俺、彼女待ってるから帰るわ。
ここまで来たらすぐ近くでしょ？気をつけて、』
三「…」
面白くなさそうな顔をした花ちゃんの手を俺の腕から解いて、すぐにタクシーを拾ってAが待つ家に急いだ。
玄関からは光が漏れてて、やっぱり待っててくれてたんだと嬉しくなる。
玄関を開ければちょこんと顔を出すAの姿に安心する俺。
「おかえりふっかさん、遅かったね」
『ごめん、マネージャー酔っ払っちゃってさ。
家近かったみたいだから送ってきたの』
「…そう、なんだ」
するとAの笑顔が急に引きつって、お風呂温めておいたよ、とさらりと流された。
何かがおかしいと悟った俺だけど、花ちゃんに触れられた手でAの頭を撫でるのは気が引けてとりあえず手を洗う。
『待っててくれてありがとね？俺お風呂入る』
「うん… じゃあ私寝るね、おやすみ」
『え？あぁっ…おやすみA』
少し悲しそうな顔でこちらを見た。
なにかがおかしい、
だけどそのなにかが、
バカだから分かんねーんだよな俺は。
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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2019年12月21日 2時) (
レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新ですけどがんばりますね！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖
| 作成日時：2019年10月19日 21時
