遺伝子格差世界【d!】

�将将� ページ22

貴方side



家に着き、ぺ神はそのまま車に乗って学校へと戻っていく。
そのまま家の中に入れば、母が心配そうな顔をして出迎えてくれた。


「ちょA！？大丈夫だったの！？」


『うんへーき』


「血吸われたって聞いたからお母さんレバー買ってきたけど食べる！？」


『お母さんこの状況楽しんでる？』


いつもと変わらない母の様子に安堵するも、なんとなくここまでするのかと疑問が沸いてしまう。
確かに、生物ピラミッドは底辺の人間だ。
悪魔だったりに食われて、そのままお陀仏するような種だ。
でも、たかが血を吸われた程度で、ここまで大袈裟にするのは違うんじゃ無いかと思ってしまうのだ。
レバーを美味しく食べて、自室でスマホを弄ればメール通知の山だった。


〈SHAORONさんから六件の通知が来ています。〉


〈シッマさんから十一件の通知が来ています。〉


〈ロボロ君さんから四件の通知が来ています。〉


『わー、、すげー、、。』


メールの内容は皆ほぼ同じような、心配事のメールだった。
有難いなと思いながら、それを眺める。


⦅へーきだよ！大丈夫！心配ありがとうね。⦆


⦅ホンマに大丈夫やったんか！？放課後部活休んで見舞い行くからな！？⦆


⦅いや来んな。⦆


取り敢えず、一番心配かけたであろうコネシマにメールを返す。
今の時間じゃ、まだ授業中だというのに、あの阿保は何も分かっていない。
だが、そこまで心配されているのだと考えればそう悪い感じはしなかった。


⦅お前が居なくなったや困るねん。ホンマ気ぃ付けや。⦆


⦅ほーい。⦆


⦅あと、見舞品何がええ？プリン？⦆


⦅ドーナツが良い。⦆


⦅お前さては元気やな？⦆


いつもと変わらない感じが、何処と無く安心できた。


続く

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