45枚目 ページ45
貴方side
「、、ほい。これで大丈夫やろ。」
手慣れた手つきで、手当てをしてくれるトントン。
その姿を見ていると、なんだかさっきまであったことが嘘みたいに思えてきてしまう。
『うん。ありがとうトントン。急に泊めて欲しいなんて言い出しちゃってごめんね?』
「いやいや!シャオロンがああなっとったんやからそんなの、、"友達"として当たり前やろ?困った時は頼ってな?」
『、、うん。』
私が出て行った後、シャオロンはそのまま死のうとしていたらしい。
そこを運よく発見した大先生によって、一命は取り留めたらしい。
だけど、発見されたときには大量の煙を吸っていたらしく、今は病院で過ごしているのだとか。
そして、私はというと、彼らの計らいによって"無関係"だと病院側に伝わっているらしい。
シャオロンの自●未遂と、私が絡んでいることを大先生は察していたそうだ。
だけど、これ以上私に心労をかけたくないと判断した彼の行動によって、私はトントンの家にお邪魔することになった。
町中走り回って、私の事を見つけてくれた時には、シャオロンはもう病院だったそうだ。
こんな事、、考えちゃいけないんだろうけど、そのことを聞いて少し安心してしまった。
私はなんて、薄情なのだろうか。
「、、今日は何も考えずに、ゆっくりしてな?もうAが苦しむの見たないねん。」
『、、うん。そうさせて貰おうかな。』
「今日はもう寝るか?それとも何か食べるか?」
私の手を覆うように握って、優しく、そう問いかけてくれるトントン。
彼の指の薬指。
こないだ見た時と同じで、包帯が巻いてある。
こないだと同じ。
前見た時と何も変わっていないトントン。
なのに。
なんなんだろうか。
違和感を感じてしまうのは、、気のせいなのだろうか。
続く
656人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はゆり - え?皆さん私モテ知っていますか?私すごくその漫画が好きでこの小説で出てきて興奮しました。作者様も私モテのファンだと嬉しいです。(25話) (7月28日 22時) (レス) @page25 id: 647d51317b (このIDを非表示/違反報告)
るーるー。(プロフ) - うお。怖い。これは、、、ホラー?ま、いいや。タイトルからなんかゾクッときてしまいました。展開がとても気になります。更新頑張ってください。 (2023年4月26日 15時) (レス) @page39 id: a2c8966320 (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - 大戦犯さん» 解いてます!期限付きなのでどうぞお楽しみください! (2023年3月15日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
大戦犯(プロフ) - パスワードが、パスワードが解かれている!!キェェェェェェェェ(歓喜) (2023年3月15日 14時) (レス) id: 8079df56ee (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - ぱんけーきさん» ぱんけーきさんコメントありがとうございます!体の一部ですか?!むしろどこら辺が欲しいのかで話は変わって来ますが、取り敢えずそう言って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:俎 | 作成日時:2022年11月26日 11時