33枚目 ページ33
貴方side
『トっ、、トントンと、オスマンに会って、、えっと、、。』
「おん。それで?」
だんだんと強まっていく力に耐えられず、顔を歪める。
だがコネシマはそんなこと気にしていない様で、次々と質問が課されていく。
どんなことをしたのか?
何を話したのか?
どこか触られたのか?
俺に言えない事なのか?
そんな質問ばかり。
『ねぇコネシマ、、手離してっ、、痛いの。』
「、、これ離したらお前はどっか行ってまうやろ?」
『なっ、、は?』
声のトーンは変わらない。
だけれど、その言葉には何故か悲しい感じがして、無意識にコネシマの顔を見る。
風も名井のに、金髪の綺麗な髪が揺れ、その間から隠れた青い目が見える。
「お前はまたそう言って、どこにも行かない。置いていかない。安心して。いつでも側に居る。、、全部聞き飽きてんねん。」
そうコネシマの言葉が聞こえた刹那、目の前いっぱいに彼の顔が写る。
そして唇に触れる何か、、柔らかい感触。
何をされているかなんて、考えずともすぐに分かった。
『、、っ!?っ〜〜!!』
コネシマの胸を叩いて抵抗しようとしても、何も出来ずにそのままずるずると唇を重ねられる。
夢だからか不思議と息苦しくもなく、ただひたすらにその状況が過ぎるのを待つ。
『、、っ、、ん。』
「、、、、、。」
両者、何も話さずに時間だけ過ぎる。
コネシマは何が言いたいのだろうか。
―どこにも行かない。置いていかない。安心して。いつでも側に居る。、、全部聞き飽きてんねん。―
ふと、コネシマの言っていた言葉が頭に過る。
そんなこと、言った覚えなんて無い。
いや。あるのかもしれないが、私が忘れてしまっているようだ。
でも、それがどうしたと言うのだ。
意味が分からない。
『、、、っ、、っん゛!?』
「んー、、。」
長々とキスを続けるコネシマ。
やっとのことで離れ、再度コネシマに視線を送る。
その時、何か、口の中に違和感があった。
何か感じた事の無い、良く分からない感覚。
口を開け、んべっと舌をこちらに見せるように出したコネシマ。
その口の中は、何故か異常なまでに赤く液体が溢れており、そのコネシマの舌の上には赤黒い何か異様なものがあった。
『、、、ぁ、、ぁあ!?』
その何かは、見ればすぐに分かった。
.
.
舌だ。
続く
656人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はゆり - え?皆さん私モテ知っていますか?私すごくその漫画が好きでこの小説で出てきて興奮しました。作者様も私モテのファンだと嬉しいです。(25話) (7月28日 22時) (レス) @page25 id: 647d51317b (このIDを非表示/違反報告)
るーるー。(プロフ) - うお。怖い。これは、、、ホラー?ま、いいや。タイトルからなんかゾクッときてしまいました。展開がとても気になります。更新頑張ってください。 (2023年4月26日 15時) (レス) @page39 id: a2c8966320 (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - 大戦犯さん» 解いてます!期限付きなのでどうぞお楽しみください! (2023年3月15日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
大戦犯(プロフ) - パスワードが、パスワードが解かれている!!キェェェェェェェェ(歓喜) (2023年3月15日 14時) (レス) id: 8079df56ee (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - ぱんけーきさん» ぱんけーきさんコメントありがとうございます!体の一部ですか?!むしろどこら辺が欲しいのかで話は変わって来ますが、取り敢えずそう言って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:俎 | 作成日時:2022年11月26日 11時