爪一枚【d!】

26枚目 ページ26

貴方side



『マジトントン大天使〜、、』


「今日のカレー何が入ってんねんやろな。」


『豚肉じゃね？』


「共食いやん。」


「俺鳥がええわぁ〜、、。」


むぎ茶を啜りながらそんな会話をする。
トントンが来るのを待っている間、私以外スマホ使ってんのズルいなと言うことでノートパソコンをシャオロンから借りた。
Goo●leの検索履歴を消してないとは、爪が甘いなシャオロンよ、、。


『とりあえずシャオロンはおませさんと言うことが分かりましたねぇ、、。』


「何言ってんお前。」


「こわっ」


「薬やってるん？」


『酷くない？』


なんだか思うんだが、こいつら私に対する扱い酷くないか？()
そんなんだから彼女出来ないんだな、、ﾌｯ。って心の中で笑っていれば、また怪訝な目をされた。


ピンポーン


「来たか。」


インターホンが鳴って、トントンが来たと思う。
一応インターホン越しに姿を見る。
見慣れた部屋着のジャージに、赤い眼鏡、そして少しボサッとしながらも綺麗な形の髪の毛。
トントンだ。


「は、、はーい。」


《あっシャオロンか？持ってきたで〜。》


「、、ほんまにトントン？」


《何言ってんお前。、、ってかカレー4人分とかふざけてるん？一応持ってきたけどお前食えんの？》


さっきの事もあってちゃんと本人確認しているシャオロン。
律儀にちゃんと4人分カレー持ってきてくれてるトントン優しいな。
メールでした内容がドアの向こうのトントンに見られたからか、シャオロンも警戒を解いて、


「今開けるわ」


と言って玄関へと歩いていった。


『トントンだったね。』


「ちゃんとトントンやったな。」


「トントンで良かったわ、、。」


端から見れば変な会話だと思うだろうな、、なんて思いながら私も玄関へと向かった。


続く

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