15枚目 ページ15
貴方side
『、、スンッ、、ふっ、、ふぅ、、。』
鼻をすすって、肩で息をする。
上がってきた階段を見ると、腕から垂れた血が下に垂れていて、赤い道が出来ている。
不思議とそれを見ても怖くないし、いつの間にやら指の痛みも感じられなくなっていた。
『、、、っ眠い、、。』
瞼が重くなってくる。
出血が多すぎたのか、ただ単に疲れたのか。
今眠ったら何が起こるか分かんない。
抗おうとしても無私な話で、私はそのまま意識を手放した。
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暗転
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「、、っ、、A、、A!!」
『わぁぁあ!!』
「「わぁあ!!/うわぁぁ!!」」
誰かに名前を呼ばれて目が覚める。
そのまま叫びながら起き上がる。
見慣れたデスク。少し散らかった部屋。シャオロンん家にあったやっすいベッド。
そして、ベッド脇に心配そうな顔をして見ている大先生とコネシマ。
『はぁ、、はぁ、、はぁ、、。』
「ちょ、、!?Aちゃんどうしたん!?魘されとったで!?」
『あっ、、え?大先生、、?』
「ホンマに大丈夫かお前、、。昨日飲み過ぎたんちゃう?」
そう言って心配してくれる大先生とコネシマ。
さっきのは夢?
そう思った途端に自分の中の緊張が解け、泣きながら大先生に抱き付いた。
「うぇえ!?ちょ、、そんな大胆な、、!!」
『うわぁぁぁあん!!よがったぁ゛ぁ゛ぁあ!!』
あまりの号泣っぷりに流石の大先生も変なことは言わず、頭を撫でたりしてくれた。
『よがったぁ、、夢だったんだぁ、、。』
「、、そんなに怖い夢見たん?大丈夫?」
そんな感じで少し落ち着いてきた頃、コネシマが血相を変えて声をあらげた。
「ちょ、、?!Aその指どうしたん!?」
『、、っえぇ?何、、?』
コネシマにそう言われて大先生から離れ、自身の指を見た。
『、、、え?』
親指以外の、爪が全て無くなっていた。
続く
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はゆり - え?皆さん私モテ知っていますか?私すごくその漫画が好きでこの小説で出てきて興奮しました。作者様も私モテのファンだと嬉しいです。(25話) (7月28日 22時) (レス) @page25 id: 647d51317b (このIDを非表示/違反報告)
るーるー。(プロフ) - うお。怖い。これは、、、ホラー?ま、いいや。タイトルからなんかゾクッときてしまいました。展開がとても気になります。更新頑張ってください。 (2023年4月26日 15時) (レス) @page39 id: a2c8966320 (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - 大戦犯さん» 解いてます!期限付きなのでどうぞお楽しみください! (2023年3月15日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
大戦犯(プロフ) - パスワードが、パスワードが解かれている!!キェェェェェェェェ(歓喜) (2023年3月15日 14時) (レス) id: 8079df56ee (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - ぱんけーきさん» ぱんけーきさんコメントありがとうございます!体の一部ですか?!むしろどこら辺が欲しいのかで話は変わって来ますが、取り敢えずそう言って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:俎 | 作成日時:2022年11月26日 11時