3食目。 ページ4
次の日、事件は起きた。
料理長が死んでいたのである。
外傷はなく、死因は不明。
そこで侍従のロンが考えたのが、昨夜考えたあの『バエム』だった。
ムズーリは医者にセレナとバニカ以外に診せるように言った。
だが…異常など誰一人として見つからなかった。
さらに次の日。
家畜当番の男が死んだ。
昨日に引き続き、外傷はない。
医者は料理長と家畜当番の死体を馬車に積めて屋敷を後にした。
三日目にはセレナもよくしてもらっていた、メグルの身の回りの世話をしていたメイドが死んだ。
四日目には庭師の若い男が死んだ。
五日目には洗濯番をしていたネツマ族の女が死んだ。
その頃にはもう、家人達はみんな恐怖で震えていた。
帰ってきた医者はもう、匙を投げていた。
それもそのはず。
料理長には包丁が、家畜当番には干草が胃袋に入って死んでいたからである。
医者はもう完全に諦めており、『魔導師』に助けを借りると提案をした。
しかしムズーリは「病気を治せないから適当なことを言ったのだ」と叫び、医者にクビを言い渡した。
セレナはそのやり取りを聞いて、いつの間にか口角があがっていた。
数百年ぶりに師に会える、そう思ったためである。
それは間違いではなかった。
六日目の昼、彼女…いや、彼が訪れた。
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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (
レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんく | 作成日時：2016年8月1日 22時
