14食目。 ページ16
そして、料理人が雇われた。
その料理人はゲテモノ料理を作ることで知られる東方の男だった。
見たこともないような奇怪な生き物を使った料理を作り、毎日のようにそれをバニカに食べさせた。
当然のことながら、バニカか倒れることは無かったが、変人で知られた東方の料理人はバニカの異常な胃袋を気味悪がって、屋敷から逃げ出そうとした。
……まぁ、捕まってしまったが。
その後もバニカは次々と料理人を雇ったが、長続きする者はいなかった。
バニカはセレナに
「やっぱり、貴方が料理を作ればいいんじゃない?」
と提案するが、セレナは首を横に振った。
「私は料理人ではありませんので。
それに…………私にはどうやら、そういった才能が無いようです。」
それは確かに合っていた。
誰かに「この食材であれを作って」と言われればセレナは料理店並のものを作る。
だが、「何か作って」だとセレナは固まってしまうのだ。
毎回毎回セレナに料理のリクエストをするのはバニカにとっても面倒くさいものであったし、『お手伝い』ぐらいがちょうどよかった。
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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いんく | 作成日時:2016年8月1日 22時