11食目。 ページ12
ロンが行方不明になったと聞いて、バニカは急遽帰ってきた。
しかしその翌日、バニカは突然屋敷で倒れてしまった。
医者がバニカに下した診断は『食べ過ぎによる内臓異常』だった。
その数日後。
バニカは前の姿とは見違えるほどにスレンダーな姿へと変わった。
それに対してセレナは何も言わなかった。
それが当たり前だと思ったからである。
この屋敷にあのワイングラスがあるのだから、いずれ誰かが契約するのであろうと思っていたからである。
考えられるのはバニカとムズーリ、ロンにセレナ、アルテとポロ。
セレナは自分はあり得ないと思っていたし、ロンはまず存在自体知らない。
アルテとポロも無いだろう……
そう考えるとムズーリかバニカになるのだが…ムズーリはもう死んでしまった。
そうなるとバニカしかいないだろう。
セレナはむしろ、やっとなったのか、とまで考えていた。
(ロンがいたら確実に止められることだから……このタイミングがよかったのかもしれない)
しかし、セレナには少し考え事があった。
自分は気にしない。
だがアルテとポロはどうだろう？
邪魔者の自分を消そうと考えるのではないか？
ロンは気づいてしまったために消された。
では自分はどうか？
自分もまた同じように消されるのでは？
(まあ、消そうと近づいたところで手はあるけどね。)
セレナはひとり、薄く笑った。
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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (
レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんく | 作成日時：2016年8月1日 22時
