【鬼滅の刃】妹【宇髄天元】

戻らない記憶 ページ6

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「あにさま！あにさま！」




にいさま、ではなくあにさま。




｢今日はクナイが的にあたりました！」




明るく、可愛らしい、絶対に守ると誓った妹。





「あ、に、さま……、くる、し……」





そんな小さなからだで、必死に生きようと足掻いていた。





「里を出る」





連れていきたかった。





「お前は、待ってろ」





いつか、必ず。





「迎えに行く」





そう、思っていた。









「兄様」






何でだよ。




何でお前が、追手なんだ。





「兄様」





やめろ、やめてくれ。




「どうか」





見つからなかった、そう報告してくれれば





「どうか、どうか、」






いつか、5人で









「幸せに、なってくださいね」





幸せに、なれたのに。

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