#32貴方side# ページ39
A「クスッ....ほら見てみなよ!」
私の手元にあるのは『100点』と書かれたテスト用紙
それを拓人の前につき出す
拓人困っているような、悲しいような顔をしていた
拓人のそんな顔なんか見たくない。
拓人の笑顔が好きなのに。
でも、身体が勝手に動いてしまう。
A「昔はアンタの方が頭良かったのにねぇ....てーんさーい君?」
違う、
A「なのにさぁ....今のアンタ笑えるよw」
違う....違う....!!
A「私は、アンタを越えるために沢山の努力をしたの。ピアノも勉強も もちろんサッカーも。なのに....」
違うんだってば!!!!こんな事言いたいんじゃ.....!!
A「アンタは所詮、この程度の落ちこぼれだったんだ.....。
ーーーーーー『出来損ない』はアンタの方でしょ?」
こんなこと言いたい訳じゃ無いんだってばぁッ!!!
・
シーン....。
いつの間にかあんなに煩かった教室も 静まりかえっていた。
倉間も霧野も浜野も速水も、その他のクラスの皆驚いた顔をしていた。
『またこんな事しちゃったよ....』
なんていう、甘い考えは直ぐに崩れた。
何故かって?それはー・・・・・・。
拓人「.......っ....。」
........拓人が静かに涙を流していたから。
A「.....っえ...。」
私は拓人の涙を見たとたん、罪悪感で胸が一杯になって、
この場から逃げ出したくなってーー・・・。
ダッ!!!
.....そして、『僕』は逃げ出した。
強がりで、意地っ張りな『私』じゃない。
弱虫で、泣き虫な『僕』なんだーー・・・・。
どんなに強がったって、僕は....っ!!
A「.....っ。」
僕の頬にも生暖かい物が流れた。
でも、誰にも気づかれないように 制服の袖口で直ぐに拭いた。
ガラッ
そして、教室の扉を開けた。
教室を出る寸前に、僕がいった言葉。
『ーーーーーーーーーーーーー・・・・・ 。』
きっと....君には届いてないんだろうな。
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僕が、教室を出る寸前に言った言葉 それは.....。
『ごめんね、大好きだよ。』
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君への謝罪と、僕の本音。
ラッキーカラー
あずきいろ
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空龍(プロフ) - 初めて感想を書くのでめちゃくちゃ緊張してるんですが、貴方の小説は前に見て途中で止めてしまっていたんですけど、リア友に勧められてまた見始めたんです。そしたらここまで進んでて……正直驚きました。凄く面白くて好きなので、書くの止めないでください。長くてorz (2013年4月3日 20時) (レス) id: 083c529399 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 神屋 蘭華*°。さん» まぁ、成績表ゎ1じゃなかったから問題ない(*^^)v← (2012年12月15日 7時) (レス) id: 87a7daa184 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 神屋 蘭華@元☆miku☆さん» 余裕♪・・・ってのゎ冗談で数学赤点(´;ω;`)やけん、レスに来れんかった↓ (2012年12月8日 6時) (レス) id: 87a7daa184 (このIDを非表示/違反報告)
神屋 蘭華@元☆miku☆ - ミオさん» 一応……大丈夫;暖かいコメントありがとう♪*すっごく嬉しいよっ(´∀`* (2012年12月3日 18時) (レス) id: 07c8ed5aae (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - 右手、大丈夫?ギプスはずれても、安静にしてないといけないから、はずした後の更新もゆっくりでいいよ。 (2012年12月2日 23時) (レス) id: 0320ea4e44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神屋 蘭華* | 作成日時:2012年1月21日 18時