身長差0の甘酸っぱいもう一つの恋の話

#9 ページ9

.(飛ばします)





イタリアでのバレーボールシーズンが終わった

セリエA1残留は決めたものの、チームとしては決していい結果ではなかった

トータルで見れば勝ち越したはいいものの、課題はかなり残る悔しい…そんなシーズンだった


でもそんな余韻に浸っている時間もないまま日本行きの飛行機に乗り込む私



…日本で、東京オリンピック選出メンバーのお披露目がある

キャプテンとして引っ張らないといけない立場なのに間に合わないかもしれない…と少し焦る






ーーその頃、会見場では




監督「女子は20名。ここから12名に絞ります。キャプテンは…初瀬Aにお願いしました」

記者「初瀬選手はいらっしゃらないみたいですが…」

監督「現在所属しているイタリアのリーグが終わり次第帰国します。もうすぐ到着予定です」

記者「初瀬選手のキャプテン選出理由をお聞かせ願います」

監督「えー初瀬は18歳でオリンピックを経験してロシア、そしてイタリアでのプレイ経験があります
ロンドン、またはリオでの出場経験者はおりますが、両方を経験しているのは初瀬Aのみです

そして経験豊富な面とリーダーシップ力など、色々な面を見て適任は初瀬Aじゃないかと決断し本人にお願いしました」

司会「ーー遅れておりました初瀬選手が到着いたしました」

「遅れてしまい、申し訳ありませんでした」

司会「さぁ、来てばかりで申し訳ありませんが…初瀬選手！キャプテンに就任が決定しましたが、お気持ちお聞かせ願います」

「タイミングが…笑 えー…リーグ中に監督に言われる前になんとなく気配はしました
自分よりも年上の選手と年が下の選手が集まる全日本で、自分らしくチームに貢献したいと思っていますし
選ばれたからにはキャプテンの仕事を全うしたいと思います」




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