身長差0の甘酸っぱいもう一つの恋の話

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忙しいスケジュールの中、ちょこちょことスタメンを勝ち取って試合に出場した



腕試し期間がどうやら過ぎたらしく、チームには歓迎ムードが漂っていた




『ハセ！！今日うちに来ない？』

『シッラの家に？！いいの？』

『えぇ！！』





年が近いこともあり、なにかと話しかけてくれるシッラ

昨日ホーム戦を行い今日は午前のみの練習

このままお昼を食べがてら彼女の家にお邪魔することになった





『ーーハセは彼氏いないの？』

『っ、！！いないいない！！』

『じゃあ好きな人がいるのね？笑』

『…うん』

『日本人？…イシカワ？』

『イシカワを知ってるの？』

『当たり前じゃない！！凄いプレイヤーね、彼は。でもイシカワじゃないなら…

あっ、ヤナギダ？ビックサーバーの』

『いや…』

『まぁ！当たりだわ！ヤナギダね！！笑 ハセはあんな感じがタイプなのねー笑』

『みんなに内緒だからね？！』

『えぇ、わかったわ笑 付き合ったりしないの？ハセは可愛いしスタイルだっていいじゃない！』

『…関係が悪くなるのが怖いの。』

『ハセってバレーでは超攻撃型なのに、恋愛は臆病なのね笑』

『それに彼女いるの、相手には』

『…ハセ、泣かないで？私までなんだか辛くなるわ』




いつのまにか涙が流れていた瞳

シッラの優しい手がそれを拭ってくれる




『もっと強くなって、貴方を見てなかったことを後悔させちゃえ！！』

『…そうよね」

『貴方は最高にいいプレイヤーよ！敵は凄く嫌だったけど、味方になるならとっても嬉しいわ！ベルガモに来てくれてありがとう！』

『ーーシッラ！！大好きよ！！』

『貴方ね、大好きって言葉はヤナギダに言いなさいよ笑』




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