第76話 罪深き審神者に___ ページ27
無言で歩み寄る私の姿に、クソ女は悲鳴を上げ自分自身を守る様に結界張った。が、張った直後に振るった拳をぶつけ砕けさせては、逃げる奴に痺れを切らし瞬歩で近付き胸ぐらを掴んだ。
主「は、離しなさい化け物‼三日月!鶴丸!早く助け、」
______パァン‼
その良い平手打ちの音は会場に響き渡った。
一瞬何故叩かれたのかわからないと言わんばかりの呆けた顔をした麗華はハッとし、私を難いと言わんばかりに睨みつけた。
主「なん、」
あ「っざけんなクソ女ぁぁあああ‼‼」
ブチギレ状態で奴の胸倉を掴み引き寄せ、私は思い切り睨み付けた。目の前の女は一気に蒼白になり、血色悪い唇を震わせガタガタと震え怯えた。
あ「テメェが言える立場か?私のことを化け物と呼ぶのは構わないけど、彼ら刀の事を悪く言うんじゃねぇぞクソッタレ」
主「き、汚い言葉を、んぐ‼」
あ「とりあえずテメェの汚ねぇ口を閉じらせて貰う」
ガシッと口を掌で大いに塞ぎ、怒り任せに女にぶつける。
あ「私がこの戦いでズタボロになるのを心底楽しそうに予想していた様だが、残念だったな?」
主「んん!んんん‼」
あ「私があんな奴ら程度に負けるとでも?死神なめんなよ‼‼」
口から手を放し胸倉を掴んだまま思い切り地へと押し倒す。痛みを堪える目の前の女はそれでも一つの涙も流さないと来たのだから、精神だけは図太いんだなと思った。
あ「短刀を見捨て、更には折るという許し難き罪。更には気に食わないというだけで手入れもしない所業、その他諸々の行い、アンタに審神者を名乗る資格はない」
主「勝手に言ってくれるじゃないの‼大体、あの子達が悪いのよ!私のいう事をちっとも聞きやしない!」
あ「自分の欲を満たすのが刀剣男士なのか?人と神は対等ではないぞ」
そうだ、人と神は格が違う。
ぞんざいに扱えば、それは呪へと変わりそのものに、周りに降りかかる。
主「……確かに対等でないかもしれない、けれど!彼らの主は私よ!好きにして良いのも私だけなの!歯向かう奴らは全て折ったり、刀解してやったわ!それが何?彼らが悪いのよ!全てね‼」
役「哀れだなクソ女」
ざっと榊が降りてきては素早く印を結び、目の前のクソ審神者を拘束した。
役「その所業、見逃す訳にはいかねぇ。審神者麗華、貴様を拘束する。罪を償え、愚か者」
眼鏡を外し、顔面マスクを外したその男・榊は、煙草を咥えながら冷徹な眼差しを審神者に向けていた。
第77話 久し振りの更新んんんん!→←第75話 女審神者と見習い
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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです!!! (2018年5月17日 3時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか?早く続きが読みたいです!! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ!!!すごく面白いです!!!今後の展開も楽しみです! (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です!更新お待ちしております! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです!!三日月、大好きです! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコ | 作成日時:2017年8月28日 12時