第72話 最強VS最強 ページ23
敵光「っ……中々やるね、君」
あ「手加減してるんですけどね?」
敵光「へぇ、でも……油断は禁物だね」
あ「っ‼」
私の背後に既に短刀二人と、先程蹴り飛ばした太郎さんが大太刀を振るい、目の前の光忠は私の腹へと既に刀先を当てていた。
敵光「勝敗はついたね、君の負けだよ」
あ「あはは、まいったな………
なんて言うと思ったか?」
既に接近している事、私の腹部へと刀をあてがう事、大いに刀を振り腹部目掛けて攻撃する事全て把握済みだ。
驚愕した眼差しで光忠は私を見る。その滑稽さに面下の表情は思わず笑みを浮かべた。
死神最強、なめんなよテメェら。
あ「縛道の六十一・六杖光牢」
光忠を言葉紡ぐ事無く、破道の一・衝で飛ばした後に高く飛び上がっては、拘束にはとっても便利な縛道を使い、ある刀以外の敵共を捕らえた。
敵五「う、動けないっ」
敵光「あはは、こっちが参ったなぁ。だけど、狡くないかい?」
拘束されている光忠は苦笑を浮かべ着地した私を見る。狡い?狡いだと?
あ「おかしなことを言いますねショッキリーヌさん」
敵「え?しょ、しょっきり、?」
私は光忠に目もくれず、その刀は今の今まで抜刀しては戦う事なく、私をじっと見て観察していた刀をみやる。
あ「多勢VS1というリンチこそ、狡いと思いますけどね」
カチャ、と音を立て和泉守兼定をしっかりと握る。
彼等は私を人だと思い手加減をしていた事は序盤でわかっていた。まぁ本当の人なら初めの投石アンド銃で死んでるけど。
然し、感鋭くも飄々とした面を崩す事のないその刀は気付いたはず。いや、気付いている。
私を見る三日月の眸が笑っているのが証拠。
あ「然しながら、漸く少しは手応えある戦いが出来そうだ……」
死神としての血が騒ぎ、無意識に笑みが溢れる。
僅かに足先に力を入れ、何も合図無しに地を蹴り正面からその刀へと斬りかかる。
相手も同じだった様で、蹴った1秒後には強く刃同士が擦れる音が聞こえ、美しすぎる顔が目の前にあった。
あ「そうですよね、三日月さん」
敵三「ふむ、これは中々に楽しめそうだな」
ぶわりと互いの霊圧が高まったと同時に、一気に斬り合いが始まった。ガキンガキンッとマジ斬りの連続で私もそれに倣い相手を煽っていく。
あ「そらよ!」
敵三「んっ!」
軽く霊圧を乗せた斬撃を繰り出せば、三日月も同様斬撃を放ち僅かに押し負けた私の斬撃は砕け、迫る其れをほんの僅かに避けては壁へと衝突した。
804人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです!!! (2018年5月17日 3時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか?早く続きが読みたいです!! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ!!!すごく面白いです!!!今後の展開も楽しみです! (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です!更新お待ちしております! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです!!三日月、大好きです! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミコ | 作成日時:2017年8月28日 12時