検索窓
今日:11 hit、昨日:32 hit、合計:441,046 hit

第66話 とある男の災難 ページ17

相手方の乱にクソ可愛く強請られ、蓮というイケメン風審神者と連絡先を交換した。
いや、あの天使のお強請りは断れないよ、うん。

始めに声をかけられた時、ナンパ野郎とか思っちゃってすみません。心の中で呟く。

ふと時間を見れば後十五分で第1試合の演練が開始される。見習い風情が遅刻なんて無様な事は避けたい。みんな、行動は常に五分前行動は必ずする事‼
……誰に言ってんだ私。


あ「では、何かあれば連絡下さい」

審「あ、あの待って下さいっ!」


頭を下げて戻ろうとした矢先に、パシッと手を握られた。……何事?
彼を見れば若干顔を赤くさせ、握る手が微かに震えていた。あの?嫌なら離して下さい?


審「じ、実はエントリーはしてないんですけど、俺も演練に用があってですね!そこまで一緒に行きましょう」

乱「僕ももう少しお姉さんといたいなー」

あ「あ、行き先が同じだったんですね!私初めて来たもので、一度で道をおぼえられなかったんです。助かりました!」


これは恥ずかしながら本当の話。
コーヒーを買いながら、ガン見刀剣男士にでも付いてきて貰えば良かったな、とか思うほど道を忘れていた。

この人達なんか良い人かもしれない、審神者に関しては要注意だが。
この審神者、人にしては霊圧が高すぎる。下手すれば私が抑えている霊圧を感知されてしまう……それか、もうすでにされてしまったかどうか。

とにかく親切な方に変わりはなく、良い人に会えて良きかな良きかなと思っていたその時だ。
ぽん、と肩に手を置かれ誰だろうかと振り向こうとした瞬間、慣れた殺気を感じた。


鶴「こんな所で何をしている?」

あ「鶴丸様、あの、」

鶴「君に聞いていない、聞いてるのはこの男だ」


声が低くなり一気に殺意が鋭くなった。
あ、後でそれが私に刺す行為としてやってくるわけだな。乱が青ざめてるから殺気やめろ。


審「俺は先程まで立ち話を、彼女と演練場へ向かおうとしていました」

鶴「ほう?なら彼女の手をわざわざ握らなくても良いんじゃあないか?」

審「すみません、呼び止めようとつい、」

鶴「どうでも良い、離せ」


ドスの効いた声色に思わず訝しげに白太刀を見る。
手をやんわりと離され、代わりと言わんばかりに彼が私の手を取り握られた。

然し白太刀は私の視線に気付きながら身を翻し、しっかりと握られたままスタスタと演練場へ足を進める。

何を怒ってるのか不明だが、あの彼にはマジでごめんなさいと心から大いに謝罪した。

第67話 演練開始で見習いピンチ?→←第65話 とある審神者の話(男審神者)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (399 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
804人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , BLEACH , 混合夢
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです!!! (2018年5月17日 3時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか?早く続きが読みたいです!! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ!!!すごく面白いです!!!今後の展開も楽しみです! (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です!更新お待ちしております! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです!!三日月、大好きです! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミコ | 作成日時:2017年8月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。