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第62話 遭遇する見習い ページ13

そそくさと風呂に入って、短刀達と夕餉を食べている時にそっと静かに障子が開いた。
見れば機械めいた小さな狐だった。え、こんなのあったっけ?


こ「見習い様、審神者様からの言伝があります」

あ「しゃべった、狐」

こ「狐ではありません。こんのすけと言いますっ」

あ「こんのすけさん、ですね」


凄い、機械が日本語喋ってる!
言伝は何か例えば、私を見上げ淡々と話を進める。


こ「明日、演練へと向かわれるそうなので支度をということです」


演練……他の本丸と勝負するやつだった、気がしなくもない。政府からの予めの説明を受けただけだからうろ覚えでしかないのだけれど。


あ「なるほど、わかりました。と、伝えて頂けますか?」

こ「はい、わかりました!」


すると、ドロンと手品の様に一瞬のうちに消えたこんちゃん。
今の時代は技術が発達してんなぁと思いながら、美味しくみんなで夕餉をとった。




そして夜、今日の報告書を書いていれば気が付けば深夜あたりになっていた。今日中に提出のものだが、あの審神者から近づくなど言われていた事をふと思い出し、どうしたものかと悩みに悩み……

結果、さっさと置いて退散すりゃ大丈夫かとまぁ何とも安易な考えで気配を消しながら廊下を歩き、審神者の執務室前まで到着した。

確か開けて奥あたりに机があったよなと思いながら、部屋戸へと手を掛けようとした時だ。
ふと隣あたりから女性の声がし、ぴたりとその手を止めた。

隣の部屋は確か、審神者の部屋だったはず。
まだ起きてるなら直接渡すかと思い足を踏み出した瞬間。


「……あっ、」

「っ、……はぁ、」



あ「………………」


___ビキッと音を立てその場に固まった。
うんんんんんん?何、何さっきの声。
甘ったるい声に嬌声、荒い吐息、布が擦れる音。

……ちょっ、ちょぉぉおおおっと待て。
ここ健全な小説、純情乙女さん達が読んでるところだから、こんなイチャコラダメだから!

何も知らない、私は何も知らない。
そう言い聞かせながら元の道を引き返そうとすれば、バギッと運良く床の軋む音がした。

………あ、やっちまったな。


主「っ、だ、れ?」


吐きそうなほど甘ったるい声に、やべぇなと思いながら瞬歩でその場を去る。


……神を愚弄する行為を平然と出来るのか。
いや、好き好き同士なら別にいいとは思うけれども。


あ「はぁぁ……」


これでまた審神者の印象が変わった。
クソにして色ボケ審神者、それに尽きる。

第63話 初の演練→←第61話 ただいま



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十六夜 - えぇ、鶴丸落ちになりそうなんですが(汗)わたしは、三日月推しです!!! (2018年5月17日 3時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 続きは、まだでしょうか?早く続きが読みたいです!! (2018年3月30日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うぉぉぉ!!!すごく面白いです!!!今後の展開も楽しみです! (2018年3月6日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
白紫乃(プロフ) - とっても好きなお話です!更新お待ちしております! (2018年2月21日 20時) (レス) id: 43803e668e (このIDを非表示/違反報告)
霜月 - 鶴丸は、夢主が好きなんですね。でも、私としては三日月落ちがいいです!!三日月、大好きです! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミコ | 作成日時:2017年8月28日 12時

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