BAD ESCAPE

4 ページ33

暑いなと思って目を覚ますと昨日と同じようにジャッキーが俺にしがみついて眠ってる
戻って欲しいんかこのままでいて欲しいんかわからへん

このままやったら甘えてはくれるけど親くらいに思われて恋愛感情を抱いてもらえるチャンスはなくなるかもしらん

少し開いた唇に唇を重ねると少しだけ身じろぎする
あの夜みたいにもう一回抱きたいって気持ちももちろんある
さすがに中身が子供の状態で抱くことはできへん

Ja「ん、」

ゆっくり大きい目が開いて俺を認識しようと焦点を合わせる

Jo「ごめん、起こした？」

Ja「…うんう、おきたくなった」

Jo「朝ごはん食べに行く？」

Ja「うん」

リビングに入るとガムが朝ごはんを作ってくれてる

Jo「ありがとう」

Gu「いえいえー、いつもジャッキーとジョニーに作ってもらってるし」

2人分の味噌汁とご飯とスプーンとストローと水を持ってきてテーブルに乗せる

Ja「いただきます」

Jo「いただきます、何から食べる？」

Ja「おみず」

ストローをジャッキーの方に向けるとぱくっと咥えて飲む

Jo「ごはんにする？」

Ja「うん、こうたいごうたい」

ご飯と味噌汁を交互にすくって食べさせる
ちょっと餌付けみたいやな

Jo「そういえばアーセナルは？」

Gu「出勤前を狙うって言ってたからもう行ったで」

Jo「エース起きれたんや」

Gu「めっちゃ機嫌悪かったけど」

Jo「想像つくわ」

ご飯と味噌汁をちょっと残したあたりでふるふると首を横に振られる

Jo「もういらんの？」

Ja「おなかいっぱい、ごちそうさま」

ジャッキーを待たせないように残った分をかきこむ

Ja「ゆっくりたべて」

Jo「ありがとう」

ガムも向かいに座って食べ始める

Gu「いつもより少食じゃない？」

Jo「このまま体まで小さくなっていったらどうしよ」

Gu「さすがにそれはないやろー、でも栄養あるもん作らんとな」

Jo「俺とガムとマックがすぐ太りそうやな」

Gu「ほんまやな」

笑いながら自分の分を食べたけど残された期間は1週間
たぶん太れるほどの期間もない

Jo「ごちそうさまー」

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す