BAD ESCAPE

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こぼれた味噌汁をティッシュで拭き取るマック
ガムとトッポも席に着く
ジャッキーの分のご飯と味噌汁を多めによそってラップをかける

Jo「そういえばマック、ジャッキーがやるはずやった分の仕事は」

Ma「あぁ、これ」

渡された紙に依頼主からの情報がのってる
仕事に私情を巻き込むなってのはよく喧嘩するエースのために言ってたけどまさか自分とマックに適用される日が来るとは

狙いは詐欺グループの事務所のトップ
周りの人間関係は見事に男ばっかりで俺の苦手な仕事
いつもやったらジャッキーに間違いなく回ってる

Ma「結構急ぎの仕事や」

Jo「わかった、今日行ってくる」

書類を持って部屋に戻る
右腕である河本孝介という男の行きつけの居酒屋に行ってみるしかなさそうや
でもどうすればいいんか見当もつかへん
ジャッキーはいつも一体どうしてたんや
でも頼るわけにはいかん

11時くらいになって誰もいないリビングに戻ってくる
玄関の靴を見るとマックもアーセナルも出かけてた
味噌汁とご飯と残り物の唐揚げを温めてペットボトルに水を入れてお盆に乗せてジャッキーの部屋に向かう

Jo「ジャッキー、ごはん食べへん？」

足音が聞こえてドアが開く
ぱっちりした二重が泣いたせいか少しだけむくんでる

Jo「お腹すいたやろ？」

Ja「…ありがと」

俺からお盆を受け取って中に入っていくジャッキーに従ってジャッキーの部屋に入る
机とベッドと最低限のものしかなくて整理整頓された部屋
ベッドに座って膝にお盆を置いて食べ始める

Jo「足りる？」

Ja「うん」

ごはんを食べるジャッキーが小動物みたいで可愛いって思ったのはたぶん昨日の弱いとこを見たせい

Jo「お風呂とかトイレは？」

Ja「トイレは、へや近いから」

Jo「他困ってることない？」

小さく頷くジャッキー

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